腰痛の原因は「眠り方」かも。腰に悪い寝方チェックリスト
毎朝、起き上がるときに腰が痛い。体が冷えると腰が痛む。繰り返す腰痛に苦しむ日本人は、およそ3000万人ともいわれている。まさに国民病だが、なぜこれほど多くの人が苦しみ続けているのか。その理由は、慢性的な腰痛の実に85%(!)が、「原因不明」だからだ(厚生労働省調べ)。
「医者にかかっても原因がはっきりせず、とりあえず痛み止めをもらうという人はたくさんいます。まずは病院へ行くことが腰痛治療の大前提ですが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった傷病が認められなければ、医師にも原因を断定することができません」
そう語るのは、専門家の知見をもとに腰痛対策の研究と情報発信を行う日本腰痛研究開発機構の代表、高橋諒氏。では、腰痛を完全に治すことはできないのだろうか?
「痛みがある以上、必ず原因があり、治し方もある」と断言する高橋氏は、医師やアスレティック・トレーナーなど5人の専門家の知恵を集め、『あなたの腰痛が治らないのは治し方を間違えているから』(アスコム刊)を上梓し、好評を博している。
腰痛に悩む人が知っておくべき原因はいくつもある。その一つは、意外なものだった。
まず下記のリストをチェック。この中で3つ以上の項目にあてはまる人は、睡眠中に腰を悪くしている可能性がある。
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■チェックリスト
・朝起きるといつも腰が痛い
・寝る前にスマホをいじることが多い
・寝具にはあまりこだわらない
・時間的には十分寝ても、寝たりない気分になることがある
・起きる時間がまちまちだ
・ふかふかの寝具で寝ている
・腰痛のため夜中に起きることがある
・夜はシャワーだけで済ませることが多い
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寝ている間は腰を安静にしているので、腰のケアになっていると思っている人も多いかもしれない。ところがそれは大間違い。
「近年の研究では、むしろ腰を“動かさないこと”が痛みのリスクになると言われています」(高橋氏)
腰が痛いから……と横になることが多い人は要注意だ。
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