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腰痛の原因は「眠り方」かも。腰に悪い寝方チェックリスト

「寝返り」と「負荷の分散」で腰がスッキリ

 寝ている間に腰が悪くなるのは、一部に偏って負担がかかり続けるから。 「ずっと同じ姿勢で寝ていると、負担がかかる部分の血管が圧迫されて血流が悪化し、こりや痛みの原因になるのです」(高橋氏)    そうならないためには、ちゃんと寝返りをうつことと、バランスよく負荷を分散すること。これは自分の意思でできることではないが、寝具を工夫するだけで解決できる。一番のカギはマットレス。適度な硬さと「反発力」の高いものを選ぼう。 「マットレスの反発力は、寝返りをうつ助けになります。筋力の衰えた中高年の場合、自力で寝返りをうつのが難しくなってくるので、特に重要です」(高橋氏)  また適度な硬さがあれば体が沈み込むことがなく、バランスよく負荷を全身に散らすことができるという。ふかふかの柔らかいベッドは腰をいたわってくれる気がするが、甘い罠だったのか……。

そもそも腰は悪くない

 睡眠を改善すれば、何をやっても治らなかった腰痛が消える可能性はある。実は不眠も腰痛の元なのだ。腰が痛くて眠れない。よく眠れないのは腰が痛いから。そんなストレスや不安が痛みになって現れることがあるという。 「脳はストレスに耐えられなくなると、体に逃がします。緊張でお腹が痛くなるのと同じです」(高橋氏)  つまり、不眠→痛み→不眠という悪循環が起こりうるということ。腰にまったく異常がなくても、脳が痛みを生み出してしまう。 「思い込みや認知の問題で腰痛が治らないケースがかなり多いことが、最新の研究でわかってきました。不眠の場合は、まずよく眠れるようになることで、“腰は悪くない”と脳の認知が正される可能性があります」(高橋氏)
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画像『あなたの腰痛が治らないのは治し方を間違えているから』(アスコム刊)

『あなたの腰痛が治らないのは治し方を間違えているから』では、睡眠や脳の不調、体の硬さなど、腰以外の原因を詳しく解説している。あなたの腰痛も、腰以外を見直せば、あっという間に治るかも? <取材・文/日刊SPA!取材班>
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