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男をつくるY染色体は、やがて滅亡するかも…又吉直樹が専門家に聞くオモロイ話

Y染色体はどんどん短くなっている

黒岩:自由に組換えができないと染色体はどうなるかというと、遺伝子に傷が入ったり、いらない配列が飛び込んできたり、細胞にとって有害なことが起きるんです。で、そういう有害な配列や変異があると困るので、Y染色体はこれを切ってしまう。これを「欠失(けっしつ)」と言いますが、欠失を繰り返し、Y染色体は3億年という長い年月の中で、どんどん短くなってきているんです。 又吉:はい。 赤ちゃん 黒岩:これは人間だけではなく、Y染色体を持つほ乳類に共通して起こっています。短くなり、染色体のバリエーションが少なくなっているんす。今、Xには1000ないし2000くらいの非常に多くの遺伝子が存在していると言われています。ところが、Y染色体には、おそらく50種類程度。 又吉:え、それだけですか。 黒岩:残っている50の中には、先ほどお話ししたSRY遺伝子、これがないと男性が生まれてこない遺伝子や精子をつくるための大事な遺伝子もあるんですね。もともと1000から2000あったのが、これだけの数、減らしてきてるんです。 又吉:うーん、だいぶ減りましたね。 黒岩:あと500万年から600万年かけたら、残りも消えてしまうのではないか、という報告があります。 又吉:ちょっと心配ですね ====================
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いずれ男は滅亡するのか?
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又吉直樹のヘウレーカ!

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