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男をつくるY染色体は、やがて滅亡するかも…又吉直樹が専門家に聞くオモロイ話

いずれ男は滅亡するのか?というと…

 男を男たらしめているのがY染色体。そのY染色体がなくなるということは、すなわち男がいなくなる!? ひいては人類滅亡!? と思いきや、そう心配したものでもないらしい。 又吉直樹  じつは生物の性決定のあり方は、我々が考えている以上に多様で柔軟。例えば、アマミトゲネズミというネズミはすでにY染色体を持たず、まったく別の染色体によって性別が決まるし、カメやワニは卵の産みつけられた場所の温度によってメスかオスが分かれる。  また、映画『ファインディング・ニモ』でおなじみのクマノミは集団の中でいちばん大きな個体がメスに、2番目に大きい個体がオスになり、他はオスでもメスでもない。しかも、そのメスがいなくなると、2番目に大きい個体が性転換してメスになるのだとか。  人間だって、Y染色体がなくなるその前に、なんらかの新しい性決定の仕組みを獲得するかもしれないのだ。  又吉さんと黒岩先生の対話の中では、「男性ホルモンによって男性の寿命が短くなっている可能性がある」という研究報告も紹介されていて……我々が心配すべきは壮大な人類の行く末ではなく、わが身のことかも。    本書『又吉直樹のヘウレーカ! 何気なく感じるフシギを解き明かす』ではこのほかにも、又吉さんが様々な研究者を訪ねて聞いた、「農業をしたり会話をするアリ」の話や「見ることの危うさを感じる錯視」の話などを収録。8つの対話からサイエンスの最前線を垣間みることができる。 <文/小山武蔵>
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又吉直樹のヘウレーカ!

日常の「なぜ?」の果てに僕らは何を見るのだろう?NHK Eテレ(水曜日22時~)で絶賛放映中!!わからない、おもしろい、ヘウレーカ!(わかった)

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