更新日:2023年03月12日 09:13
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11歳年下の妻にバットで殴られる夫。男がDV被害者になるケースは意外と多い

DVへの対応策とは?

 澁川氏はこの夫婦の問題を次のように指摘する。 DV妻 「最初の段階で、抵抗するべきでした。妻からのDVを、最初から我慢してしまったことで、だんだんヒートアップしてしまったんです。そしてついに『道具』を取り出してきてしまった。女性は腕力が強くないので、DVがエスカレートしていくと、バットやフライパンに包丁などの道具を持ちだすことが多いです」  妻を不憫に思って我慢をしてしまったことが、エスカレートするDVの要因となってしまったようだ。だが相模さんは、「若い妻をもらったわけですから、多少のことは仕方がないと思います」と話す。離婚をする気もないようだ。ではどうしたら、妻のDVをやめさせることができるのだろうか。 「相模さんが早く帰宅するなど生活態度を改めても、妻のDVがストップするとは限りません。一方、ある日ピタリと暴力が止むケースもある。ケースバイケースですね。現状は、まず相模さんが身の危険から逃れることが大事です」(澁川氏)  妻の精神が不安定にならないように誠意をもって尽くし、また帰宅が2時、3時と深夜に及ぶ場合は、帰宅せずに会社の近くのビジネスホテルに泊まるなどの配慮が必要と澁川氏。相模さんもそれを実行しているそうだ。  妻のDVという嵐がやむまで、相手に誠意を示しながら、自分の身は自分で守る。澁川氏の助言を聞いた相模さんを取り巻く環境は、少しずつではあるが良い兆候へと向かっていると聞いた。  過去に、妻が夫をワインボトルやフライパンで撲殺したDV事件も起きているし、「妻からのDV」も他人事ではないのかもしれない。<取材・文/夏目かをる>
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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