なんとか会社には遅刻せずに済んだが、往復の新幹線代と漫画喫茶、ケーブルなどの費用でかかった費用は約2万5000円。小遣いは月3万5000円のため、うっかり寝過ごした代償としてはあまりに痛すぎる。 「しかも、嫁から『新潟土産、楽しみにしてるから』って届いていたけど、慌てていてそんなの買う時間なんてありませんでした。仕方なく仕事が終わった後、都内のアンテナショップで新潟土産を買うハメになり、余計に出費がかさんでしました」 　結局、その月は会社帰りの一杯を控えなければならなかったが、休肝日が増えたせいか身体の調子は良くなったとのこと。 「それまでは土日休んでいても身体がどこかダルかったり、疲れが抜けきらなかったんです。ですが寝過ごしてからの約3週間、ほとんどお酒を飲まなかったからか身体のダルさはあまり感じなくなった。嫁には『これを機に酒を絶て』と言われましたが、さすがにそれは無理なので飲む回数を減らすようにしています。まあ、身体のことを考えると悪い事ばかりじゃなかったのかもしれませんね」 　体調がよくなったのは良かったが、今後は乗り過ごさないようにしたいところ。そのためにも、深酒には気をつけたほうがよさそうだ。＜TEXT／トシタカマサ＞ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。