長距離通勤者を襲った悪夢…270kmを乗り過ごし「気づけば新潟」
通勤で電車などの公共交通機関を利用する場合、注意したいのが飲んだ後の寝過ごし。
特に歓送迎会が多いこの季節、忘年会や新年会のある年末年始と並んで、寝過ごしてしまう人が多いようだ。
「いやぁ、恥ずかしい話ですが、私も去年やらかしてしまいました」
そう話すのは、精密機器メーカーに勤める島田巧一さん(仮名・41歳)。聞けばその日は、自身が課長を務める部署の新入社員歓迎会。数日前から残業が続き、お疲れモードだったが飲み過ぎてしまい、歓迎会の途中からは強烈な睡魔に襲われていたという。
「店を出たのを夜9時を少し回ったところでした。でも、私の自宅の最寄り駅は埼玉の熊谷駅。飲んでいた場所からは1時間半はかかります。そこで東京駅から新幹線に乗って帰ることにしたんです」
乗車したのは、その日の新潟行き最終の『とき』。だが、温かい車内と座席の心地よさに乗って数分と経たないうちに寝入ってしまった。
あとはご想像の通り、最寄り駅の熊谷駅でも目が覚めることなくそのまま爆睡。目が覚めたときには、「間もなく終点、新潟に到着します」という車内アナウンス。ちなみに距離的には約270kmも乗り過ごしたことになる。
「しまった!と思いました。乗ったのは最終の新幹線で、すぐに戻ることができなかったからです。妻にはすぐ連絡しましたが、戻ってきたのは『ハァ、なにやってんの?(#^ω^)』って半ギレのメール。しかも、続けて『新幹線代とホテル代は自分で払ってね』と来たんです。もちろん、自分が悪いんですけど、これには正直参りました」
時刻は深夜12時過ぎで、東京行きの深夜高速バスもすでに出てしまった後。かといって小遣いの範囲でなんとしなければならず、始発までの約6時間のためにビジネスホテルに泊まるのももったいない。悩んだ末、駅近くの漫画喫茶で夜を明かすことに。
「結婚してからは一度も来たことがなかったので、約10年ぶりでした。せっかくだからマンガでも読んで時間を潰そうと思いましたが、シャワールームでさっぱりしたせいか、個室に戻ったら睡魔に襲われてそのまま寝ちゃいました」
だが、学習能力がないのか翌朝目が覚めると、始発の東京行きの新幹線の出発時間まで残り15分。慌てて店を出て、ダッシュで新潟駅の新幹線乗り場へ向かう島田さん。
「なんとかギリギリで間に合いましたが、急いでたので部屋にiPhone用のUSBケーブルと充電器を置き忘れてしまいました……。乗ってから気づきましたが取りに戻ることもできず、新たに買い直すことになり痛い出費でした」
熊谷で下りる予定が、目が覚めたのは終点の新潟

翌朝の始発まで漫画喫茶で時間を潰すハメに
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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