恋愛・結婚

結婚をせかす「束縛彼女」とはどう付き合うべきか?

一緒に歩むためには、まずは相手の考えを理解

 私は改めてタカシさんの求めている本当の幸せについてお聞きしました。  タカシさんはサラリーマンとして経理部に所属していて、仕事は定時に終わります。仕事以外の時間で友人との交流や自分自身を成長させるための資格の勉強などもしたいようなので、プライベートも理解をしてくれ、お互いを尊重し合える夫婦関係を築きたいとのことでした。 「今の彼女とそれをつくれそうですか?」との質問に苦しい顔をして「難しい」とタカシさんは答えました。 泣く女性 タカシさんは今、2つの選択を迫られています。1つ目は「彼女の束縛と向き合うために尽力する」、2つ目は「別れる」。  1つ目を選択する場合、まずは「彼女がなぜ束縛するのか?」を知る必要があります。  束縛をしてしまう女性は自己評価が低く、自分を認め、愛することを理解できない傾向にあります。誰かに自分を認めてほしい、愛してほしいと極端に思っている感情が、束縛や相手に尽くしすぎることにつながってしまっているわけです。  まずは、一緒に毎日小さな目標設定をし、どんなに些細なことでもいいので、その目標を達成したことに対して承認していきましょう。彼女が何か問題行動を取ったときに、「心配する」「いつもより優しくなる」ではなく、「なぜそのような行動をとろうと思ったのか?」を傾聴してあげてください。そして、場合によって医療機関やカウンセラーなどに相談するべきです。  どんなことをしても彼女を諦めないという姿勢で常に向き合うこと。そして、彼女が最後に「別れる」という言葉を口にしたときには、「本当にそうしたいのか?」を冷静に話し合い、彼女が希望をするのであれば別れたほうがいいはずです。「別れる」という言葉で愛情を測ることは正常ではないということを理解してもらう必要があります。

「結婚」という結果を焦りすぎないことも大切

 タカシさんは、今すぐに彼女と別れるという選択はできないということで、まずは彼女と向き合う覚悟をすると決めました。  そして、2か月後、彼女と一緒に私が月に1度開催している「仲人BAR」へ遊びにきてくれました。  彼女の束縛傾向の片鱗を感じましたが、彼女自身も一緒に向き合ってくれている彼への感謝はあるようでした。まだまだ道のりは長いようです。しかし、それでも彼女と向き合うことを決めた彼をこれからも応援していきたいと感じています。  結婚願望が高くなると、結婚をすることにこだわる方がいます。しかし、結婚というかたちをとることがすべてではありません。2人でこれからの人生を歩むのであれば、今は結婚という形ではなく向き合う時間が必要な人たちもいます。  恋愛にも結婚にも正解はないからこそ、自分でこの選択を正解にするために、パートナーとたくさん向き合って幸せをつくっていってほしいです。
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Twitterアカウント:@yamamotosaori_
1
2
おすすめ記事