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ドローン全盛時代になぜ自ら空を飛ぶのか? 「空撮写真家」の挑戦

「自分としては“やる”と決めたことなので、お金が足りなければ借金をする」

 そうした中で、いろんな繋がりができて、紹介を通じてスポンサーになってくれそうな企業と話が進むこともあったが、いい返事はもらえなかったと山本は話す。 「有名でもなければ、目立った実績もないということで、なかなかいい返事はもらえませんでした。妻からは『毎日仕事もせずに、イベントばっかり行って遊びすぎ!』と怒られたこともありました。なんとか自分の意図を説明して納得してもらえ、事なきを得ましたけど。ほかにも環境問題に取り組む大学の研究者に協力依頼を行ったりもしましたが、それも返事が来なくて……」  なかば諦めかけていたところで、大学時代の友人に相談してみた。すると、「共通の知り合いで起業しているやつがいるから相談してみたら?」と提案されたという。ダメ元で連絡を取ると、社長直々にプレゼンをする機会をもらうことができた。 「救世主だと感じました。『人生をかけたチャレンジである』ということを、とにかく情熱を込めてプレゼンしたら、200万円の協賛を決めてくれました。本当に感謝しかないです」  そのほか、山本の友人が錦糸町で経営するシルクロードカフェが資金提供に加え、トークイベントの開催や写真展示といったかたちで協賛を願い出てくれたり、そのほかにも「お金は無理だが、機材提供なら」と言ってくれたりする企業も出てきたという。ただし、それでも資金は200万円ほど足りない。 「足りないお金はクラウドファンディングで募集もしています。ただ、自分としては“やる”と決めたことなので、お金が足りなければ借金をするつもりです。もしかしたら、そう感じてもらえないかもしれないけれど、僕としては人生をかけた勝負なんです。だから一人でも多くの人にこのプロジェクトのことを知ってもらいたいと思っています」  人生100年時代において、「誰も成し遂げていないことへの挑戦」はパラダイム・シフトをもたらす可能性を持つのか。その仮説が成り立つか否か、カメラマン山本の挑戦を見守りたい。 山本直洋(やまもと なおひろ) 1978年生まれのフォトグラファー。モーターパラグライダーによる空撮を得意とし「Earthscape」と題して”地球を感じる写真”をテーマに作品制作を行う。スカイダイビングやウィングスーツ、ドローンによる空撮のほか、TV番組、映画、CM用空撮なども手がける 写真家山本直洋Official Website クラウドファンディング「七大陸最高峰空撮プロジェクト」
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