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増税前のコンビニ商戦裏話。タバコを大量に仕入れちゃった結果…

 まもなく消費税が増税されるとあって、駆け込みで増税対象のものを購入しようと考えている方も多いことだろう。コンビニ業界では、過去数回にわたってこの「増税前の駆け込み需要」に似た経験をしていた。
コンビニ

※画像はイメージです。

 それは「タバコの値上げ」である。この10月からも「マールボロ」「ラーク」など84銘柄、「ケント」「クール」など80銘柄が1箱あたり10円も値上げされるという。ここ数年は2~3年に1度、値上げをしているような印象を受けるが、コンビニではその都度、「値上げ前の駆け込み需要」への対応に期待してきた。  今回はそんなタバコ値上げに伴う店の対応の裏話をお伝えしたい。

値上げ前にはタバコの駆け込み需要があるので多めに仕入れるのがセオリー

 先日、ゴルフの渋野日向子選手が食べていたことで話題となった『タラタラしてんじゃね~よ』を大量に仕入れたコンビニが話題となった。このように、コンビニの各店では、売れそうだと思った商品は大量に仕入れ、大量に販売しようと試みる。  話題になった商品はもちろんだが、やはり値上げ前の商品の駆け込み特需は侮れない。ましてやタバコのように単価が高いもの・カートンでまとめ買いがしやすいものは売れ行きが良いというのがコンビニ業界では過去からの教えだ。  そのため、本社のスーパーバイザーもタバコの値上げ前には毎回、「値上げする銘柄は大量に仕入れて大量に売るように」と指示してくることが多い。  しかし、店舗の立地によってはそう思惑通りに仕入れた分が売れるとは限らない。そして、タバコは大量に仕入れると予想以上に場所を取り、ただでさえ狭い事務所内を占拠することになる。

どうしてもたくさん売らなければならない

 筆者が店長を務めている頃にもこのタバコ値上げのタイミングがあり、「どうしてもたくさん売らなければならない」ことに悩んだ末、同期の店長・金井さん(仮名・28歳)にどうやって売るかを相談したことがある。 レジ 筆者が勤務していたのはオフィス街だったため、会社帰りに大量のタバコをカートンで購入してくれる客はあまりいなかった。しかし、スーパーバイザーの指示で多めに仕入れなければいけなかったので途方に暮れていたのだ。  同じくオフィス街に勤務している彼女であれば同じ状況だし、なにかいいアイディアを持っているかもしれないと期待した。しかし、電話すると彼女も苦戦していると話す。 「だって、今回の値上げってそもそも認知していないお客が多いみたいなのよ。レジにくる常連さんにおすすめしても、みんな『えっ、値上げするの』って口をそろえて言うから」
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苦肉の策“メロン積み”とは?
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