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妻の写真をSNSで公開する「嫁グラフィー」 夫たちに本音を聞いてみると…

 昨年頃からメディアで「嫁グラフィー」という言葉が取り上げられる機会が増えた。「嫁グラフィー」とは、自分の妻の写真をTwitterやInstagramなどのSNSに投稿する際のハッシュタグだ。
うさだだぬき

妻を撮影する「嫁グラフィー」。まるで映画のワンシーンだ<撮影/うさだだぬきさん(@usalica)>

 しかし、なぜ夫たちはわざわざ自分の妻の写真をSNSに載せるのか? 賛否両論ありながら、それでも撮る理由とは。「嫁グラファー」たちに聞いた。

妻の写真をSNSにアップする「#嫁グラフィー」

 まず、「嫁グラフィー」とは実際どのようなものなのか。ハッシュタグからTwitterの投稿をのぞいてみると、幻想的な風景と共に撮影したものや、妻への愛の言葉をつづったものが多く、見ているだけでもなんだか幸せな気持ちになるものも多い。  結婚6年目を迎えたという武吉さん(@bukichi109)は、最初に嫁グラフィーを撮ろうと思ったきっかけについてこう話す。 「なんとなくSNSを見ていたら嫁グラフィーのハッシュタグをたまたま見つけて、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです」(武吉さん)  武吉さんは自身がカメラマン、奥様がモデルだということもあるのだろう。もともと写真を撮ることを得意としている方が嫁グラフィーの写真をアップしている印象が強い。  同じくフォトグラファーで、結婚1年目のshimizu_nobu_さん(@buu_noo_)も最初に始めようと思ったきっかけとして、次のように語る。 「嫁も写真を撮る人なので、お互いを撮る機会が多かったから、自然とそうなりました」(shimizu_nobu_さん)  奥様はTwitterはやっていないものの、Instagramでshimizu_nobu_さんの写真を載せることもあり、「互いに撮っては載せている感じ」なのだという。  今年結婚したばかりのカメラマンのうさだだぬきさん(@usalica)は、「妻だからこそ、ポートレート撮影ができるチャンスが多い」と話す。 「知り合いや友達の女性モデルさんだと気軽に遠出や夜中の撮影に誘うわけにはいかないですけど、嫁なら気軽に撮影に行けますよね」(うさだだぬきさん)  そんな状況も「妻を被写体とする」ことに結びついているのだろう。さらに、「嫁グラフィーを綺麗に撮るコツ」を聞いてみた。 「作り過ぎない。自然体。生活感」(shimizu_nobu_さん) 「2人で楽しんで撮影することを大事にしています。作り笑いより自然な笑顔が何よりいいので、そこを1番に考えています。妻がやりたいことをやってそれを撮る。そんな感じです(笑)」(武吉さん)  2人とも自然な表情を切り取ることでいい写真が撮れるという。また、初心者でもマネしやすいポイントとして「こだわりと言うほどではないですが、引きで撮ることが多いです。景色の中にいる嫁というか、映画のワンシーンのような情景を目指しています」(うさだだぬきさん)と教えてくれた。
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あえてSNSに公開する意味
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA

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