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N国党記者会見に乱入したお騒がせレスラーを直撃、奇行の真意とは…?

相次ぐ告発について尋ねると…

 さて、入江によると前売り状況は好調というキングダムエルガイツ20周年記念大会(10月6日/東京・北沢タウンホール)だが、周囲からはキナ臭い話も聞こえてくる。入江は契約書も交わさないうえに、ファイトマネーをサウナ券やチケットで渡すと選手から告発が相次いでいるのだ。そうした声があることをストレートに入江にぶつけると、「……小さいよね、言ってることが」と鼻で笑った。 「そういうことを言う人たちの行く末は、路上のホームレスです。いつも誹謗中傷を言う人って、自然に周りから人が離れていくんですよ。悪口って1人だけじゃなく、いろんな人に向かって言うものですから。おそらく自分を守るため、そうしているんでしょうけどね。チケットのことに関しても、こっちはこっちの言い分があるんですよ。大会を開くためには、初期投資がすごくかかることとか。だけど、そういうのはあまり表に出したくない。相手と同じレベルで話したくないんですよ。こっちはもっと大きい志で動いているわけですし」  言っていることは滅茶苦茶だが、入江にしてみれば「そもそも選手として客が呼べるレベルなのか? 文句があるなら、自分でチケットを売ってみろ」ということなのかもしれない。その是非はともかくとして、選手のチケット買取システムはキックボクシングなどでは昔から行われてきたこと。双方の言い分は、まったく交わることがなさそうだ。 「今回、国会での記者会見に乗り込んだことでブログの読者ランキングはバカみたいに上がったし、ジムの見学者だって増えた。周りからは『売名、大成功じゃないですか』みたいに言われるけど、俺から言わせればこんなレベルじゃ全然満足できない。もっともっと俺はやらかしますよ。大きく世間を巻き込んで、年末のRIZINに出陣。そして50歳の男がそこで狂い咲きます。  だけど、それすらも途中経過に過ぎなくて、最終的にはヒクソン・グレイシーと完全決着をつける。向こうが総合はもうできないというなら、グラップリングマッチでもいい。絶対に闘う。俺は変人・奇人だっていつも笑われてきたけど、言ってることは20年前から1ミリもブレていないんですよ」  1997年、高田延彦がヒクソン・グレイシーに敗れた。翌98年、高田はリベンジに挑むも返り血を浴びる。このとき、プロレスは死んだと入江は痛烈に感じたという。高田の立ち上げたUWFインターナショナル。そこから派生した団体・キングダムに練習生として籍を置いた入江にとって、ヒクソンを倒すために立ち上がるのは必然だった。入江の長い旅は、いよいよ最終章に突入する。〈取材・文/小野田 衛 撮影/丸山剛史〉
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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