N国党記者会見に乱入したお騒がせレスラーを直撃、奇行の真意とは…?
9月9日に行われたNHKから国民を守る党(N国)・立花孝志党首の記者会見で珍事が勃発した。サングラスをかけた謎のプロレスラーが立花氏に詰め寄り、自身の主催する興行で試合を行うよう一方的に提案したのだ。アピールに対し、「1000万円用意してくれたら考える」とやり過ごす立花氏。だが、プロレスラーのあまりの執拗さに「会見の趣旨と違う! あなたの営業はやめて!」と最後は怒り心頭だった。
このカオスな会見を見ていた視聴者からは「誰だよ、あのインチキ臭いプロレスラーは?」と疑問の声が続出。マット界の事情に明るいはずの日刊スポーツが「プロレス団体の関係者とみられる男性」と表記するなど、メディアすら困惑気味だった。男の正体は格闘技団体「キングダムエルガイツ」代表・入江秀忠。現在は「超人イリエマン」の名前でリングに上がっているプロレスラー兼格闘家だ。業界内部に精通している関係者が解説する。
「プロレス・格闘技の世界では有名なお騒がせ男です。以前は『ヒクソン・グレイシーと対戦させろ』『PRIDEのリングで試合をさせろ』と執拗にアピールし、署名運動まで展開してきた。最大の特徴はヘビのようにしつこい性格。突拍子もない言動がファンから面白がられると同時に、“関わると面倒くさい選手”と同業者から避けられる傾向がありますね」
今回、日刊SPA!は渦中の入江を都内のジムでキャッチ。乱入劇の真意を聞いた。まず入江は「場違いな興行の宣伝はやめろ」といった批判について説明を始めた。
「大会をアピールする目的がまったくなかったと言えば嘘になるけど……でも真の目的は、そこじゃなかったんですよ。というのも、ぶっちゃけた話をすれば前売りチケットは順調に売れているから。大会は10月6日開催なんですけど、約1カ月前の段階で相当はけている。もちろん採算黒字ラインはとっくにクリアしています。当たり興行になるのは間違いないでしょうね。
じゃあ、なぜあんな真似をしたのか? ひとつには俺が立花さんに対して興味があったから。立花さんの真意が聞きたかったから。俺はあの場で立花さんに論破されたかったんですよ。納得できるような説明があったら俺は喜んで立花さんの軍門に下るし、なんなら年末に出る予定のRIZINの試合でセコンドについてほしいくらいです」
いきなり身勝手な“入江節”が全開で面食らうばかりである。現在、入江はRIZIN参戦に向けて地道な署名活動を行っているものの、出場に関する具体的なアナウンスは一切出ていない。ただし、かねてより立花氏の動向に注目していたというのはたしかなようだ。記者が見せてもらった入江のスマホには「超人イリエマンと申します。先生のYouTubeを拝見しまして、是非お話したいことがございます」と立花氏に送ったメッセージの発信履歴が残っていた。
「こういう人だったら日本を変えてくれるんじゃないかという期待が俺にはあったんですよね。アントニオ猪木先生みたいに破天荒なことをやって、既存の政治でできなかった道を切り拓いてくれそうじゃないですか。だけど最近の立花さんは言っていることがブレブレでしょ? 何かあるとすぐに訴えるとか言い出すけど、そんなことをする前に自分が政治家になった本当の目的を思い出してほしい。マツコ・デラックスさんに何を言われたかなんて、いちいち気にしている暇はないはずです。
立花さんはYouTubeで知名度を上げて、YouTubeで議員になった方。最初は本当に少なかった再生回数も今や莫大な数になり、1日に50万円以上お金が入るとご本人も言っている。でも再生回数や入ってくるお金が目的になっていたら、そんなの政治家じゃないですよ。単に話題作りに躍起になったYouTuberじゃないですか。『そのあたりは大丈夫なのか?』って俺は立花さんに聞きたかったんです」
渦中の本人を直撃!
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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