デブのデブによるデブのためのファッション&ライフスタイルウェブマガジン「
Mr.Babe」編集長の倉科です。
今回は「デブ」という言葉についてお話したいと思います。

デブは「デブ」と呼ばれることをどう感じている?
そもそも「デブ」という言葉はいつ、どこから生まれたのか? 調べてみると諸説あるようで、「Double chin(二重アゴ)」が「デブちん」となり「デブ」になったとする説。「Death and Burst(死と爆発)」からとする説もあります。
「デブ」という名詞は明治時代以降に使われはじめた言葉であるらしく、英語原語説は完全には否定できないようです。
ただ、江戸時代に「でつぷり」や「でぶでぶ」という言葉は存在していて「出っ張り」から派生した擬態語が「でっぷり」や「デブデブ」というかたちで名詞化され「デブ」になったと考えるのが妥当だろうとのこと。
どちらにしてもいいイメージからの言葉ではなさそうなのですが、実際に太った方にアンケートを取ると意外な結果が出てきました。
いわゆるポジティブ思考なデブ「ポジデブ」の人に「デブと呼ばれることに抵抗ありますか?」と質問すると50人中…
「ある」8人
「ない」39人
「どちらでもいい」3人
という結果で、逆にネガティブ思考の「ネガデブ」の人に同じ質問をすると50人中…
「ある」46人
「ない」2人
「どちらでもいい」2人
という結果でした。「ポジデブ」な方は自身が「デブ」だということを自分から喋る方が多く、ネタにしているため、あまり「デブ」という呼び方を悪いイメージで捉えていないことが多いのです。
逆に「ネガデブ」の方は「何か蔑まれているというか、バカにされてるようで嫌です」的な回答が多かったです。私の個人的意見ですが、やはりこの思考が彼らのライフスタイルの明暗を分けるポイントになっているかもしれません。
大きいサイズを扱うファッションメーカーのお話をお聞きしても、通販ページなどではなるべく「大きいサイズ」「太った方専門」「オーバーサイズ」などの言葉は使わないようにしているらしく、なぜならエンドユーザーの方から「太った方、BIGサイズなどの言葉を入れないでほしい」と苦情のようなメールが来ることがあるらしいのです。誰もその人が買うところを見ているわけでもない通販なのにと私は思ってしまうのですが……。