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日本のアニメ市場は中国に喰われるのか? パチンコの有名アニメはほぼ中国製

 世界第2位の経済大国・中国はオタク産業も右肩上がり。今や中国ナシでは成り立たない日本のお家芸であるアニメ・ゲームの実情を追う!
中国コスプレ

中国のコスプレーヤー2人。日本生まれの『Re:ゼロから始める異世界生活』に登場する、双子のキャラクターに変身

急成長を遂げる中国アニメ。国産アニメ制作の勢い増す

 日本を超える市場規模を記録したと言われる中国アニメ。’19年7月に中国国内で公開された『哪吒之魔童降世(なたのまどうこうせい)』は、興行収入が約600億円を突破。近年、中国アニメが海外に輸出されることも増え、市場規模は2.5兆円にも上る。
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日本貿易振興機構が発表した「中国コンテンツ市場調査」から引用

「’10年前後、中国は国策としてアニメ産業を手厚くバックアップし始めました」と、急成長の要因を教えてくれたのは、アニメの宣伝や情報番組のプロデュースを得意とする伊藤真広氏。 「日本では薄給のイメージが強いアニメーターですが、中国では一般的な工場勤務よりも給料がいい。中国ではアニメーターになりたいという若者が多いんです」  豊富な人材は、実力のあるクリエイターの輩出を後押しすることに。日本と中国を行き来し、両国のアニメ事業に携わる峰岸宏行氏は、「原画や動画などの人材はもちろん、国が現場のスタッフをまとめる制作管理の人材も育成するようになり、オリジナル作品が作れるようになりました」と明かす。  潤沢な資金と人材を有する中国のアニメ産業は、特に3Dアニメーション技術の成長が著しい。 「かつて中国のアニメーションは、動きと動きの間のカットが不足していて、キャラクターの動きが大味でした。しかし、足りない部分をCGで補塡できるようになったため、アニメのクオリティが大幅に上がったんです」(伊藤氏)  この技術力が前述のアニメーション『哪吒之魔童降世』のヒットにつながったといえるが、日本では中国アニメになじみがない。だが、「実は身近なところで目にしていますよ」と峰岸氏は指摘する。 「現在、日本で展開しているパチンコのアニメーションの4分の3は中国製です。有名タイトルはほぼすべて中国製と言っても過言ではありません。今後はもっと増えていくと思います」(峰岸氏)
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