カーライフ

あおり運転、米国でも急増中。エアガンどころか射殺も頻発

「SOS」はひと目につきやすい場所まで運転してから

 では、旅行やビジネスで訪れたアメリカで、自分は危険運転などしたつもりはないのに逆恨みされ、あおり運転の被害にあった場合は、どうしたらいいのだろうか?   まずはしばらく、冷静に見守ることが大切。前述したとおり、アメリカ人はとにかく運転中にイライラしがちな国民性だと言えるだろう。  些細なことで中指を立てたり、Fワードで叫んだりする人は、あおり運転の被害経験のない筆者から見ても多い。そんな時は、決して目を合わせず、取り立ててアクションを起こさないのがベストな対策といえよう。触らぬ神に祟りなしである。 運転 CNNの取材に対する専門家のアドバイスは、 「執拗なあおり運転にあっても、むやみに車を止めず、病院や消防署など他の人の目につきやすい場所まで運転していってからクラクションを鳴らすといい」 「相手が車外に出てこちらに近づいてきても、慌てて外に出たりせず、窓を少し開けて話し合うようにする」 「最終的に必要があれば、911(アメリカ版110番)に電話してSOSのサインを送ろう」 の3点。  しかし、警察に助けを求めても何に困っているのかを分かってもらえなければ意味がない。「あおり運転」は英語で「Road Rage(ロード・レイジ)」もしくは「Tailgating(テイルゲイティング)」ということだけは、しっかり頭に叩きこんでおこう。  ただし、日本同様にスマートフォンを利用しての“ながら運転”はアメリカのほとんどの州で禁止されている。  たとえ緊急自体であってもスマートフォンを手に取ることさえ許されていないため、念のためレンタカーを借りる際には電話を固定できる車載ホルダーがあり、さらにハンズフリー通話に対応したカーオーディオが搭載されている車種を選ぶようにしたい。 Sources:「CNN」「Mercury News」「Fox News」「Indy Star」 <文/橘 エコ>
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