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夫がSNSの問題児だった。女優への粘着ストーカー行為が妻に発覚して…

SNSの投稿画像から住所が判明、法律事務所から警告書が届く

スマホ 動画鑑賞だけでは飽き足らず、ツイッターを使ってファンの女優のフォローを始めた夫。もともと人付き合いがうまい方ではなかったがゆえに、SNSでの適切なコミュニケーション方法について、理解できるはずもない。  案の定、女優たちにクソリプ(※クソなリプライ)を送りつけたり、卑猥な言葉をダイレクトメッセージで送り始めたのだという。 「実は会社にも警告文は届いていたそうで、上司からも私宛に電話がきました。夫が送ったというわいせつな文言も、警告文に記されていました。もう恥ずかしくて恥ずかしくて……」  しかし、それでなぜ森本さんの住所や会社までわかってしまったのか。  夫はなんと、実名でツイッターアカウントを作成し、自宅から見えた風景や勤務先の会社で起きたことをツイートしていたのである。ネット上の電話帳サイトに、夫の名前を打ち込んでみると、確かに住所、電話番号が名前付きで確認できた。その住所を元に、グーグルのストリートビューで見てみると、夫がアップしていた自宅から見えた風景ともピタリと一致する。  つまり、森本さんの夫が投稿した“自宅から見えた風景”や“勤務先の様子”の画像は、住所や会社名まで公開しているも同然だったのである。  夫はそれでもスマホを手放そうとしなかった。さすがに、女優への嫌がらせは止めたらしく、その後、警告文は届かないが、事情を知った大学生の娘は夫に嫌悪感を抱き、自宅を出て行った。高校生の息子も父親に暴言を浴びせ続け、家庭内の雰囲気は最悪だ。 「真面目な人だったんです。まさかスマホ一台でここまで家庭がグチャグチャになるなんて」  スマホのせいでこうなってしまったのか定かではないが、夫が反省し、森本さんの家庭に安寧が戻ることを祈るのみだ。<取材・文/山口準>
新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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