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ラーメン二郎は男のインスタ映え。ポエムを添えて投稿する若者も

外回りを機に各地の二郎を食す営業マン

 松島さんとは異なり、社会人になってからラーメン二郎にハマったのは都内不動産勤務の佐々岡亮さん(仮名・23歳)。佐々岡さんは就職を機にジロリアンになりました。 「もともと二郎ラーメンは友達に誘われて食べることはありましたが、頻度は少なかったです。きっかけは大学卒業後、就職先で営業の仕事に就き、外回りでいろんな地域に行くようになったことですね。ある日、外回りの現地で二郎ラーメンを見つけてなんとなく入店したのですが、そのとき食べたラーメンの味が、今まで友人に連れていかれていた二郎の店とは違い、すごく自分好みで、店舗によってこんなに味が違うのかとびっくりしたんですよね。  それから、スタンプラリー感覚で外回りのついでにいろんな場所の二郎ラーメンを食べるようなり、その味の違いを楽しんでます。私は営業なのですが、おかまいなしに“にんにくマシ”で食べてます(笑)」  味や量が店ごとにおおきく違う二郎ラーメンの特性を、スタンプラリー感覚で体験してみようとハマった佐々岡さん。二郎は「店によって味が全然違う」と言われ、店主のこだわりが大きく出るそうです。佐々岡さんは自分に合った二郎を探すことができたときに「喜びを感じられる」そうです。

野菜と豚でインスタ映え

 また佐々岡さんは、初めて行く二郎店でラーメンをインスタグラムに投稿するのも楽しみの1つなのだとか。 「ラーメン二郎って盛り付けも派手なので、実はインスタ映えするんです。ラーメンと一緒に自分が考えた“二郎ラーメンポエム”やコメントを書いて載せると、フォロワーから反響があったりするので、腹と同時に承認欲求も満たしています」
ラーメン二郎

「店ごとの特徴をとらえたコメントをしていくので毎回頭をひねってます。そこもまたやりがいですね」(コメント・写真 佐々岡さん)

ラーメン二郎 ラーメン二郎が男性のインスタ映えになるということには、どこかマッチョな思想が感じられますが、今風な楽しみ方の1つとして成立しているのでしょうか。

まだまだ女性人気は低いが一部では熱烈なファンも

 男性では学生から社会人まで幅広い層に愛されているラーメン二郎ですが、量の多さと脂っこさ、そして圧倒的なカロリーの高さから、女性人気はいまひとつと言われています。それでも、一人でラーメン二郎に通う女性ももちろん存在します。  立花りかさん(仮名・24歳)は、交際している彼氏の影響でラーメン二郎にはまったそうです。 「彼氏に連れてこられるまでは、高カロリー食でにんにくガッツリのイメージがあったんで、最初は食べるのが嫌でした。でも実際に行ってみると、量を半分にしたりにんにくを入れなかったりすることができたので、意外と食べきれて。なんで、彼氏に付き合ってあげるつもりで一緒に食べに行ってました。  最初は別に好きでも嫌いでもなかったんですけど、行ってるうちにだんだんあの脂が恋しくなってきて……、気がついたら二郎ジャンキーになっちゃってました。今では彼氏の予定が合わないときでもたまに一人で食べに行ってます」  ジロリアンの人と二郎の話をするなかで必ずと言っていいほど話題に上がるのが、その中毒性です。同じものを食べ続けると飽きるものですが、こと二郎においてはその常識が通用しないそうです。食べれば食べるほどハマってしまうのが、二郎の魅力でもあり恐ろしさでもあるのでしょうか。  ジロリアンになるきっかけは、次郎系ラーメン店が自分のよく行く町にあるかどうか、またジロリアンの知り合いがいるかどうかが大きいですが、その楽しみ方は千差万別。美味しく味わうだけではないその不思議な魅力が、今も世代を問わず人を惹きつけています。<取材・文/日刊SPA!編集部>
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