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食べログの点数操作はある?「間接操作はできます」と広告マンが明かす

食べログを使いまくったユーザーの違和感

 専門商社に勤める都内在住の清水健太さん(仮名・27歳)は、新卒で就職した4年前から食べログに登録している、半古参ユーザーだ。 「端的に言えば、ハズレの店を死んでも引きたくないので、食べログに課金してお店選びをしていました。食べログを有料登録する前はいろんな居酒屋広告に惑わされて、カピカピの刺身出すところとか、内装がしょぼすぎるハズレの店をよく引いていたんです。でも、食べログに有料登録してからはそれがなくなり、確かな恩恵を受けれたのがよかったんです」
飲食店

(画像はイメージです)

 彼が言う確かな恩恵とは、 ①検索した店を評価点数でランキング表示できる ②一定の点数より高い店をマップ表示して、近くの良いと思われる店がすぐわかる  この2つの機能が便利だったという。 「特に会社の飲み会で、状況に見合った良い店をとてもスマートに予約できるので、幹事をよく頼まれる若手としては重宝したんです。幹事を経験した友人や先輩も言っていますが、食べログの点数が3.5以上の店であればハズレはないと確信していたので、店選びが精神的に楽だったんですよね」  その食べログの恩恵を受けていたことで、これまでもたびたび騒がれていた食べログの悪い評判は、聞かないふりをしていたという。だが今回の一件で、その怒りを抑えられなくなったと清水さんは言う。 「良い店にたくさん行けたのは確かですが、2、3店舗くらい、点数は3.5以上あるのに明らかに違和感のある店がありました。内装は安っぽいし、個室の壁が薄くてうるさい、料理も『これ、素材大丈夫?』と思ってしまうようなお店です。大事な宴会の幹事をやったときにそういった店に当たってしまったので、そこそこ恥をかいた覚えがあって。そのときに非常に違和感を感じましたね。これどう考えても2.2くらいだろと。そういう経験もあったんで、食べログには『裏切られたな』という思いでムカついてます」  食べログの有料登録は「もうやめる」と言う清水さんだが、「それでもなんとしてでもハズレを引きたくないので、他の優良なグルメサイトを探して登録する」そうだ。  人間の「おいしいものが食べたい」という欲求に応えるビジネスなのか、その欲に付け込むビジネスなのか、今が潮目となりそうだ。 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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