木嶋佳苗の自称・名器をイメージした珍アート“デコまん”
「ろくでなし子」なる人物をご存じだろうか? 自らの陰部を型どりしたものにデコレーションを施し、前衛的な(?)アートに昇華させた注目の漫画家だ。「美人漫画家」との評判を裏切らない外見だが、美へのこだわりは“陰部の整形”にまで及ぶ。そんなろくでなし子が今もっとも注目する人物は、連続不審死事件で殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告。佳苗のことを妄想して作ってもらった「デコまん」を、コラムとともにご覧頂こう。
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「美人はモテる」――物心ついた頃からそう信じた私は、エステに永久脱毛、果てはMK(陰部のこと。以下MK)の整形手術まで受けました。あ、MKの整形はヤリ過ぎ? でも、女性なら誰もが少しでもキレイに見せようと努力するもの。でも、佳苗は違いました。男に貢がれたのは総額1億円以上、セレブで贅沢三昧の生活だったのに、何故か容姿を磨くことにはほとんど使っていないようです。
事件をニュースで知った時はアルマゲドン並みの衝撃でした。「デブサイクなのに???」しかもファッションセンスは90年代バブルのままだし、どことなく不潔っぽい。お金があれば顔の整形だっていくらでもできたのに。
事件のことを知れば知るほど不可思議な存在になっていく佳苗を、私は「デコまんアート」にしてしまいました。“豚に真珠”という諺(ことわざ)通り、田舎者でも精いっぱい「都会のセレブ」を装う佳苗は、まさに金メッキの子豚ちゃんのようです。真珠は当然本物でなく、百円均一で買ったパールビーズ。インチキな光を放つMK。まさにイミテーションな生活をしてきた佳苗の土台にピッタリじゃない?
「女性として本来持っている機能が高い」。佳苗が法廷で堂々と証言した言葉です。「ブス」や「デブ」など超越し、優れた機能を備えた女性、つまり佳苗の存在自体が生まれながらの圧倒的な「名器」かもしれません。もし彼女が私の作品を見たら ……「見た目なんて関係ないの。わたくしのMKは生まれながらに男たちが虜になる名器だもの。ほーっほっほ」と妙に品よく笑う姿が目に浮かびます。そう、人から「きれい」と思われなくても自分さえ満足していればいいのです!
私自身、MKを整形手術したうえ「カリスマMK」と言い張り、無個性でつまらない形になってしまった自分のMK型にデコレーションするという、他人にはとうてい理解不能なアート「デコまん」を創作しています。まさしく佳苗のように「自己まん」な作品なのです……。
【ろくでなし子】
漫画家。女性器をかたどって装飾する“デコまん”で注目を集めつつある。
http://www.6d745.com
<インフォメーション>
●秋葉原おとなのおもちゃエムズデパート4階にて、ユニット「三陰神(ローション博士・OL桃子・ろくでなし子)」の展示コーナー開催中(3月末日迄)。http://www.ms-online.co.jp/
●内田春菊×三陰神(ローション博士・OL桃子・ろくでなし子)
『セックスレスなんてありえない! 愛と性のアレコレ談義』
4月6日 代官山・「山羊に、聞く?」http://yagiii.com/
開場:18時半 開演:19時半
料金:前売り2500円 当日3000円
※ワンフード付き・ローションなどのセクシャルなプレゼント付き<構成/日刊SPA!編集部>
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