更新日:2019年10月23日 14:30
仕事

一日の売り上げは4万5000円…タピオカブームの裏で苦悩する後発店

チーズハットグにすべてをかける

 さらに、季節はこれから寒い冬を迎え、夏場ほど売り上げが見込めない状況が予想されるという店長のAさん。今後の対策として、新メニューに挑戦するらしい。 「新たにフライドチキンや、流行りそうなチーズハットグなどを提供しようと考えています。それをタピオカとセットで販売して、周囲と差別化できればなと。うちにくるお客さんは学生さんのほかに、昼間のサラリーマンもいらっしゃるので、そうしたお客さんに刺さればいいなと思ってます」  タピオカを主軸としておきつつも今流行中のチーズハットグなどのサイドメニューを追加して、新たなお客さんの目を引こうとAさんは考えている。  最後に、これから世間のタピオカ熱が冷めていったときに、お店をどうするか伺った。 「もしホットスナックが当たれば店は続けていこうとは思いますが、早々にお店をたたむ可能性も考えています。来年ここにお店がある保証はないですね……(苦笑)」  現地需要や競合店などの周辺状況を理解していないと、いくら原価率が低いタピオカ屋さんであろうと苦労してしまうようです。年初にはぼろ儲けと呼ばれたタピオカ屋ですが、新規参入はよっぽどの需要がないと、厳しいかもしれない。
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店内はコンクリート調の壁にシンプルな家具が配置されているが、揺りかごのような椅子もあり、落ち着きつつも可愛い空間が広がっている

 <取材・文/けんじる>
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