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電動歯ブラシの“質”は値段で変わる?歯ブラシ選びの意外な正解とは

 近頃、ドラッグストアで見かけるようになった1000円台の電動歯ブラシ。ここまで安価なら是非試してみたいところだが、プロの目から見て電動歯ブラシはおすすめできるのだろうか。今回はTwitterやYouTubeで積極的に歯についての情報を発信している歯科医のBowBo氏に、電動歯ブラシのメリットやデメリットを聞いた。
電動歯ブラシ

画像/Adobe Stock

電動歯ブラシのメリット

「まず、電動歯ブラシが手磨きより優れている点として、所要時間の短さが挙げられます。メーカーごとにばらつきがあるものの、推奨時間は約3分ほど。一方、手磨きの所要時間はきっちり磨こうと思えば少なくとも5分はかかります。もちろん、電動歯ブラシでも歯並びが悪ければさらに時間がかかるので、一概には言えませんが、電動歯ブラシの方が短い時間で歯を磨くことが可能です」  電動歯ブラシはおよそ人には体現できない振動数を誇っているため、時短効果があるのはうなずける。それでは磨きの精度は? 「科学文献上では、歯垢の付着率や歯肉炎の改善といった点で電動歯ブラシの方が手磨きよりも、少しだけ有利という結果が出ています。 また、手磨き自体は手の動かし方など、個々のテクニックに依存しがちではありますが、電動歯ブラシは操作が簡単なので、手磨きが苦手な人にとっては安定した精度で歯磨きが出来る点はメリットですね」  電動歯ブラシのルーツは手が不自由な人が歯磨きをするために開発されたということもあり、たしかに使いやすさが売りのようだ。

電動歯ブラシを使う際の注意点

 一方で、電動歯ブラシを使用する上でも注意しておきたい点もいくつかある。
歯ブラシ

画像/Adobe Stock

「これは手磨きにも共通している点ですが、歯と歯の間まで磨くのは難しいです。フロスや歯間ブラシを使って、磨き残しを綺麗にしてほしいところです。 また、電動歯ブラシは磨く力が強いので歯や歯茎に過度の負担をかけないよう、毛先の柔らかいブラシや研磨剤の入っていないジェルタイプの歯磨き粉を使ったほうがいいです。 特に日本人は歯茎が薄く、強くこすってしまうことで歯肉が後退してしまう歯肉退縮や、歯肉が後退することで剥き出しになった歯質が削れてしまうくさび状欠損などの症状を引き起こす可能性があります」
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