ライフ

読モギャルのその後。妊娠、出産、シングルマザーに…

仕事を干され、男にも捨てられ…

渋谷「うちって人気者なんだ、って勘違いしちゃってね。雑誌に出てもギャラは低いじゃん? だからギャラくれるイベントとか、広告の撮影ばっか行っちゃうようになったの。気がついたら雑誌から完全に干されてて、慌てて電話したけど『機会があったら』って冷たくあしらわれちゃってさ」  本末転倒とはまさにこのこと。雑誌に出ているからこそ、ミホには高額のギャラが支払われるおいしい仕事がたくさん舞い込んできたのだ。  しかし、目先のカネにばかり目がいってしまったため、おいしい仕事ばかりを優先的に行った。雑誌をないがしろにした結果、結局そのどちらもを逃すことになったのだ。それが転落の始まりだった。 「クラブ遊びが激しくなって、水(商売)系の知り合いが多かったから、すぐ地元のキャバでバイトだよね。時給は5000円とか。まわりの子は2000円だからね。まだモデルで食えんじゃん? って。んで、子どもができた。最初は落ち着いて主婦になるべ、って思ったけど……」  長男の実父にあたる男は、ミホの妊娠を最初こそ喜んではいたものの、モデルではなくなったミホに魅力を感じなくなった。男はすぐ、ミホが出ていた雑誌のさらに若いモデルと付き合い出し、ミホの前から去ったのである。 「全部バラしたかったけど、ネットでいろいろ噂になると、モデルで復活も無理だと思って言わなかった。今考えれば、あの時ならまだ“シングルマザーモデル”とかで真面目に頑張れたかもねって思う」  結局、自暴自棄気味になってから、子を親に預け、関西や東北のセクシーキャバクラで働くにまで至るが、流石に良くないと思い、地元に帰ってきた。もはやモデルとしてのミホのことを知る人は皆無で、キャバクラの面接に行ったところで、提示されるのは時給1500円だった。 「マジ? 嘘でしょ? って思ったけど、もう働くしかない。そんで、毎週指名してくれてた15個上の男とアフターで遊ぶようになって、子どもができちゃって」  その男も妻子持ち、ミホは黙って二人目を出産した。現在、アルバイトの掛け持ちでスナックでも働きながら、なんとか生活しているが、病気の母親の面倒も見なくてはならず、余裕は少しもない。つい最近感じるようになったことは、もう「女としても終わったのではないか」ということだ。 「モデルだし、って調子に乗ってたら、モデルじゃなくなってね。まだ有名人だしって思っていたら、いつの間にかうちのことなんて誰も知らなくてさ。ちょっと前まではキャバも行けたけど、もう無理なんだよね。客や若いキャストからは影でババアって言われんの。知らないふりして笑っているけど、心の中ではマジで泣いてたよ。街でスカウトされてもAVとか風俗ばっか。今はスナックで働いてなんとかやってる」<取材・文/森原ドンタコス>
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