更新日:2019年12月03日 15:01
エンタメ

現役アイドルが風俗勤務を公言。「その気になったら裸で触れ合える」の真意を本人に聞いてみた

タレント活動に限界を感じて引退、復帰するまで

山村茜 翌日、客の待つラブホテルに派遣された山村さん。扉の向こう側には、見ず知らずの男性がいる。 「最初は緊張はしました。でも実際に接客してみて『あ、やっぱり私はこの仕事が出来るんだな』って。もっと早く菜摘先生の本に出会っていれば、とも思いましたね」  とはいえ、入店当時は現役グラドルだった彼女。プロフィール写真の顔をモザイクで隠していた。しかし在籍して2年が経った頃……。 「タレント活動には限界を感じていました。何やっても売れなかったので。だから、見切りをつけて引退しました。そこからは風俗で生きると決めて、顔出しをするようになりましたね」  こうして芸能界を辞め、風俗嬢として10年の月日が流れる。ベテランの域に入るかもしれない。そんな時、彼女はタレント活動を再開した。以前とは異なり、今度は“風俗で働いている” ということをオープンにして――。

堂々と発信することで世の中の意識を変えたい

山村茜「長く風俗で働いて、いろんな風俗嬢を見て思ったことがある。自分を卑下している子が多いんですよね。みんな『私なんてどうせ風俗嬢だし……』って口にする子ばかりだった。でも、私は風俗を悪い仕事だと思わないし、そんな悲しい気持ちで働いてほしくない。  風俗という仕事に対して、世間からの認知のされ方を底上げしたい。私が出来ることは何だろうなって考えた時に、私が堂々と表に出て発信することで変わることもあるんじゃないかって。それで、“裸で触れ合えるタレント”になったんです」  とはいえ、風俗勤務をオープンにすることでデメリットなどはなかったのだろうか。 「やっぱり裸で触れ合うだけに、“ガチ恋”になっちゃう(本気で恋愛感情をもってしまう)お客さんがいることかな。私にとっては仕事としての行為なので……その気持ちに応えられなくて申し訳ないって気持ちもあります。  それより、“現役風俗嬢タレント”を公言することに対して、アイドルのなかにはよく思っていない人たちもいて。私は『インモラリスターR』というユニットをやっているのですが、過去にはライブで対バンした相手から楽屋で無視されたり、嫌がらせを受けたりすることもありました。とあるアイドルさんには『そのやり方はずるい!』って言われましたね」
インモラリスターR

山村さんがリーダーを務めるユニット「インモラリスターR」

 “そのやり方” とは風俗嬢を公言していることだが、イチャモンをつけてきたアイドルは、まさにアイドル業では食えずに隠れて風俗で働いていたそうだ。 「じゃあ、オープンにしたらいいじゃんって思うけど、一方で私も事務所に所属していたこともあったから、さまざまな事情でそれが難しいことは理解しています。その子に限らず、AV女優、役者、アイドル、グラドルの人で、実は風俗勤務してる子ってすごく多い。でも、みんなコソコソ働くしかないから」
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やりがいはタレント活動も風俗の仕事も同じ
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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