更新日:2023年04月27日 10:41
エンタメ

“本物のSP”に、シークレット・サービスモノのアクション映画を見てもらったら…

SP目線で、映画『エンド・オブ・ステイツ』を見てどう思った。

大ヒット公開中の映画『エンド・オブ・ステイツ』

――さて今回の映画、SP目線で観ていかがでしたか? 牧村:マイクと真犯人の気持ち、その両方がよくわかりましたね。マイクと代わりたい、血がたぎるような思いをしたいという思いは、まさに自分も経験があったことで、もう一度血がたぎるような思いをしたいということはあったので、すごくわかるんです。  後はマイクが頭痛を抱えていたり、生涯現役でいたいけれど不安だということが、まさにそれ、僕と同じ胸中(笑)。僕はそれこそ若い頃、生涯現役で最後はレッドカーペットの上で死ぬんだみたいな、映画会社の人には迷惑ですが(笑)、それぐらいの気持ちで現場に入っていたんですけど、今はどこかで引退しなきゃいけない と思っていて、若者の育成に焦っています。でなければ僕がいつまでも現場に出なくちゃいけなくてしんどいし、体が無理と感じることが多々あるので、後進の育成に焦っています(笑)。 『エンド・オブ・ステイツ』は、主演のジェラルド・バトラーを警護したこともあり、自分と同じ職業ということもあり、どこか他人事でないというか、単なるアクション映画と観てはいられないような、なんだか切ない思いも去来しました(笑)。生涯現役で、という意味ではSPに限らず、働く人たちみなさんに届くものがあるような気がします。  現役SPが身につまされたと語るほどの、リアル感を追求したアクション映画『エンド・オブ・ステイツ』は、新宿バルト9ほか全国ロードショー中。<文・写真/鴇田 崇>
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