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ユニクロのインナーダウンで「薄手の秋服を真冬まで着る方法」3選

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第255回目をよろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB

メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 今回は冬の防寒対策について! 「秋に買ったけどどうも冬までは使えなそう……」そんなアウターやニットは案外、多いはず。  そこで「重ね着の工夫」で秋のコートやニットを冬まで延命させる方法をお伝えします!

▼「インナータートル」で薄手ニットを延命

インナータートル ニットの中にタートルネックのカットソーを入れる重ね着方法。  首には太めの血管が通っているため、温めることで暖かい血液が全身に効率よく運ばれ体温を高めることができるそう。確かに防寒性が足りない薄手のニットでも、こうしてタートルネックを入れると防寒性はグッと高まり、冬でも耐えられるようになります。  ただし、問題は色合わせです。「重ね着なんてしたことないから、どんな色を合わせればいいかわからない」なんて思う人も多いでしょうが、実は簡単。  色の強さだけ注意してみてください。例えば、「真っ赤なニットに真っ黄色のタートルネックなどをあわせる」など派手色と派手色を組み合わせるのは避けましょう。黒なら暗めのダークトーン。青系ならネイビー、もしくは白に近い明るめのペールトーン、サックスなど。  こうした弱い色同士を合わせてあげれば、どんな色合わせでもまず喧嘩しません。赤には緑が合うとか、黄には赤が合うとか、色彩理論ではさまざまなことが言われていますが、実はファッションコーディネートにおいては合わない色はあまりありません。それよりも問題は「色彩」です。  強い原色である「真っ青」と、これまた強い原色である「真っ赤」をあわせてしまえば悪趣味もいいところになりますが……弱い青系の「ネイビー」と、弱い赤系の「ベージュ」なら特に違和感はないものです。  こうした重ね着には「色合わせ」の悩みがつきませんが「ダークトーンかペールトーンを選ぶ」と意識すれば、どんな色でもたいがい問題なく合いますので試してみてください。

▼「インナーダウン」でスーツを冬まで使う

インナーダウン ビジネスシーンではインナーダウンはもはや必需品。ジャケットの中にダウンベストを入れることで、防寒性はグッとアップします。  近年、素材の開発によって極薄でも防寒性の高いインナーダウンなどが市場に出回るようになりました。昔はアウトドア製品でしか見かけなかったこの手のアイテムですが、今はビジネスシーンでも違和感がないほどシンプルで洗練されたものが多い。  特にユニクロのインナーダウンは、なんとネックをクルーにもVにも調整できる優れもの。スナップボタンの仕掛けがあり、簡単にネックのデザインを切り替えることができる。カジュアルシーンではクルーネックとして使い、ビジネスシーンではネクタイを見せるためにVネックにするなんてことも可能です。  寒い11月の今の時期でもスーツにインナーダウンを合わせれば、まだコートは使わなくてもいいくらい。1月から2月の本格的な冬でもインナーダウンと春秋用のコートを組み合わせればOK。冬の厚手コートを買わなくても越冬できるので便利です。
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「ダウンベスト」でウールコートの防寒性を向上させる
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