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正しい風呂の温度とは?半身浴はいい?間違いだらけの入浴知識/医師監修

 体が冷えるこの季節、お風呂で暖まってぐっすり眠りたいものだ。でも、健康に良い「正しい入浴法」を、ちゃんと知っているだろうか? 風呂 以下は、入浴科学者・医師の早坂信哉先生が監修し、リンナイ株式会社が作成した「入浴知識チェックシート」だ。同社が全国20~60代の男女計1000名を対象に調査(※)したところ、11問のうち正解数は平均6.72点。9問以上正解した“入浴優等生”は全体の約1割しかいなかったという。  入浴についての、以下の文章は〇か×か?ご自身で答えてみてほしい。何気なく入っているお風呂の、正しい入り方がわかるはずだ(カッコ内は、男女1000人の正解率)。

“正しい入浴”クイズ、いくつわかる?

===== Q.お風呂についての以下の文章は、〇か×か? (解説は早坂先生による) 1.お風呂上がりは常温の飲み物をのむ 正解○【解説】冷たい飲み物を飲むことでせっかくお風呂で温まった身体が冷えてしまいます。お風呂上がりは常温の飲み物を飲んでください(正解率66.2%) 2.お風呂から上がる最後に、冷たい水をかけて毛穴を引き締める 正解×【解説】確かに冷たい水をかけると毛穴は引き締まるので良いのですが、最後は温かいお湯をかけて、身体を温めた状態でお風呂を上がりましょう。(正解率68.8%) 3.ぬるま湯より42℃以上の熱いお湯のほうが体が良く温まり、冷え性に良い 正解×【解説】42℃の熱いお湯のほうが結果的に早く身体が冷えてしまうことがわかっています。40℃までのぬるい湯でより長く体を温めましょう。(正解率77.0%) 風呂女性4.冷え性の人はお風呂上がりに靴下を履くと良く眠れる 正解×【解説】手足からの熱の放散があると眠くなることがわかっています。靴下を履いて寝ると手足から熱が逃げず、結果としてよく眠れないのです。なので眠るときは靴下ははかないようにしましょう(正解率55.3%) 5.お風呂上がりは、身体を温めた状態を維持させるため、扇風機にはあたらない 正解○【解説】冷やすと温熱効果が中断し、身体が冷えてしまいます。お風呂上がりは扇風機には当たらないようにしましょう。(正解率56.0%) 6.半身浴より全身浴のほうが汗をたくさんかく 正解○【解説】半身浴のほうが、身体が湯船に浸かっている面積が狭い分、身体が温まりにくく、全身浴の方が発汗量が多くなります。(正解率34.5%) 7.入浴剤を使用しても色や香りがつくだけで体を温める効果は変わらない 正解×【解説】入浴剤は保温や保湿効果が高くなります。(正解率68.9%) 入浴剤8.入浴後、冷えないうちにすぐに布団に入ると良く眠れる 正解×【解説】体温が下がらないと眠くならないことがわかっているため、布団に入るのは90分後が良いです。すぐに布団にはいると体がほてって眠りにつきづらいです。(正解率55.0%) 9.湯船に浸かる習慣がある日本人より、湯船に浸かる習慣がない欧米人のほうが冷え性に悩む人が多い 正解×【解説】冷え性自体が日本人特有の症状であり、欧米人にはない疾患概念であるため、欧米人には冷え性の人は存在しません。(正解率61.0%) 10.湯船につかる入浴もシャワーも、汚れを落とすのは変わらないので健康効果は同じである ※健康効果・・・元気で体調が良い状態を保つ効果 正解×【解説】シャワーの健康効果は湯船入浴より低いことが医学的研究から判明しています。(正解率76.5%) 11.お風呂は30分入るよりも10分入ったほうが健康効果が高い 正解○【解説】長すぎるとのぼせ(浴室熱中症)になってしまいます。40℃なら10~15分程度湯船に浸かるのがおすすめです。(正解率53.2%) ===== 9問以上正解: 入浴優等生!この調子で健康を維持しましょう。(回答者の10.8%) 5問~8問正解: 正しい知識を増やしましょう。より正しく知識を理解し、入浴優等生を目指しましょう。(回答者の75.7%) 0問~4問正解: 間違った知識のもと入浴をしている可能性大。これを機に入浴知識を見直すと身体にも良いことが…。(回答者の13.5%)

最も多かった「半身浴のほうが汗をかく」という誤解

 設問の中で最も正答率が低かったのは「半身浴より全身浴のほうが汗をたくさんかく」だった(正答は○)。  また、前出の1000人調査では、3割以上が半身浴をしていることがわかった。 女性が多いイメージだが、実は男性も同じくらい半身浴をしているという結果だった。 ===== Q. あなたは、入浴するときに半身浴をしていますか? (単一回答 N=1,000) 半身浴<男性(N=500)> よくする 7.0% たまにする 26.4% まったくない 66.6% <女性(N=500)> よくする 7.4% たまにする 28.6% まったくない 64.0% =====  だが、早坂先生は“肩までどっぷり全身浴”をオススメしている。 「一時半身浴ブームがありました。半身浴は心臓に負担がかからないという利点がある一方、“半身浴”の名前の通り、実は温め効果も半分です。半身浴は温まる、という誤解があって冷え性の方は努力して半身浴を続けている様子が垣間見えました。  冷え性の方は、ぜひ今晩から遠慮なく肩までどっぷり全身浴を楽しんでください。ただし、医師から全身浴を禁じられている人は除きます」(早坂先生)  冷え性というと女性のイメージだが、調査では女性の72.0%、男性の40.6%が「冷え性(とても+やや)」と答えている。男性の冷え性も予想以上に多いので、正しい入浴で健康を守ろう。 【調査概要】 調査時期:2019年10月5日~10月6日 調査方法:インターネット調査 調査対象:全国の20~60代男女 計1,000人 【早坂信哉 先生】東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に 研究している第一人者。主な著書は『最高の入浴法 お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』など。 早坂先生<文/日刊SPA!取材班>
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