更新日:2023年05月15日 13:23
スポーツ

箱根駅伝は“監督の檄”も見どころ。「男だろ!」が今年も見れる

大八木監督の弟子にも注目

國學院大學陸上競技部

画像:國學院大學陸上競技部

 この2人ほど派手な監督はなかなかいないが、個人的に注目したいのが國學院大學・前田康弘監督だ。    10月に行われた出雲駅伝で3大駅伝初Vに輝き、箱根でも優勝候補の一つと言える國學院を率いる前田監督。優しそうな風貌だが、かなり熱い男なのである。  駅伝ファンの間でも伝説として語り継がれる第87回大会、シード権獲得ギリギリの争いをしていた同大学の10区、寺田夏生(JR東日本)がゴール120メートルの地点でコースを間違えてしまい、シード落ちの11位に後退。が、意地の走りで10位の選手を逆転し辛くもシード権を獲得したレース。  実は、コースを間違えてから10位でゴールをするまでの、國學院大學運営管理車内の様子が、その年の「もうひとつの箱根駅伝」(日本テレビ系)で紹介されている。同番組では、寺田がコースアウトした瞬間に静止してしまい、逆転ゴールした瞬間「いえーい」と叫びながらガッツポーズ、「お前何やってるんだよ」と言いながら男泣きをする、前田監督の熱い人柄が分かる一連の流れが放送された。  ちなみに同監督の母校は駒澤大学。恩師は前出の大八木弘明監督なのだ。熱い男の血は、もしかすると大八木イズムを継承したものか。今大会、恩師に勝るとも劣らない“檄”が聞ける可能性もある。  ――主役は母校、仲間のため懸命に走る選手であることは間違いないが、箱根駅伝にはそれ以外の見どころもたくさんあり、楽しみ方は人それぞれ。あまり興味がないという人が、監督たちの“檄”からファンになってくれれば嬉しい。<文/日刊SPA!取材班>
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