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日経平均2万6000円へ。外銀OBトレーダーが注目する割安日本株は?

 上昇トレンド続伸か、あるいは暴落か――日経平均は3万円という大きな節目も見える位置にきており、投資家からは熱い注目が集まっている。そんななか、プロたちはどんな銘柄に注目しているのか。お宝銘柄を洗い出した! 東証

日経平均2万6000円へ。外銀OBトレーダーが注目する割安日本株は?

「’20年の夏場までは強気。緩やかな上昇トレンドに乗って2万6000円には届くと考えます」  そう分析するのは外資系銀行出身の上原聡氏だ。
ボーナス全張り! お宝銘柄

個人投資家 上原 聡氏

「’19年8月以降、株式市場は上昇しましたが、それは利下げなどによる金融要因が理由でした。懸念されたアメリカのリセッション(景気後退)リスクも回避されたようですし、日本政府も大規模な経済対策を決めた。今後は業績の回復による上昇が期待できます」  金融相場から業績相場へ。新たな株高ステージで日経平均はどこまで上がるか。それを測る際に上原氏が注目しているのが日経平均のPBRだ。現在、1.1倍程度で推移しており、セオリー的には「1倍強なら割安な水準」と考えることもできるのだが……。 「ただ数字を見て判断するのはやめたほうがいい。過去のデータや同業他社、あるいはROEとの比較など相対的な水準で考えることが大事です。日経平均のPBRは前回の業績相場では1.3~1.4倍まで拡大しています。もし、次の株高でも1.3倍まで評価されるとすれば、日経平均は2万6000円台となります」  そこで注目すべき銘柄とは? 「業績回復によりIT投資関連には注目しています。特に’20年から実用化が始まる5G関連に注目。そのど真ん中の銘柄が伊藤忠テクノソリューションズ(東1・4739)です。今季のEPS(1株あたり利益)は120円予想ですが、’21年までに140円くらいまで拡大する可能性がある。3800円がターゲットになります」  株高とともに評価が見直されそうな銘柄もある。 「割安度でいえば日本航空(東1・9201)や三菱ケミカル(東1・4188)にも注目しています。特に日本航空はPBR1倍割れまで売り込まれている。景気悪化でビジネス客が減るのではとの懸念が主因ですが、訪日旅客は好調。過去のPBRを見ると1.2倍程度。株価でいえば4000円までは戻してもおかしくない。三菱ケミカルも同様に配当利回りが過去と比べて高水準。今後の上昇に期待できそうです」  実力派の若手投資家が着目する銘柄。注目しておいて損はない。
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上原氏の注目銘柄
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表紙の人/ 長渕 剛

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