青木真也の「好きなことをやれ」発言について聞きたいこと
――次はマインドについて聞きたいです。青木選手は、「好きなことをやって月15万稼ぐような生活をしたほうが幸せになれる」という趣旨の発言をされています。
でも、好きなことを仕事にしていると、「ギャラに文句を言ってはいけない」というような風潮があるような気がします(筆者はフリーランスで活動している)。
青木:それね、風潮というか、川上の人間が搾取しやすいようにしているだけ。そういうのは簡単で、その流れにつきあわなければいい!(きっぱり)
――とはいえ、不満があってもなかなか強く言えなくて。
青木:でも、そんなことだらけじゃん、世の中(笑)。そこにいちいち目くじら立てても仕方ないし、周りを変えることの方がクソ面倒くさいよね。その労力を考えると、自分が変わった方がいい。
――青木選手は世間的に見て強い人というイメージなので、どんな態度を取っても周りから何も言われないのもあるのでは?
青木:去年(2019年)って女性が強くなり始めたきっかけの年だと、僕は思うんですよ。だからそもそも現代社会で、
男女で差があるのではないかというのを言ってくるのが、僕からすればナンセンスだね。
――Twitterで「セックスは1時間」とか性にまつわる発言もされていますが、周りの反応は気にしない?
青木:そういうことも平気で言える。ただそういうの、好まない人もいるけど。俺は気にせず何でも言っちゃう。誰にも迷惑をかけていないでしょっていう。
――SNSといえば、周りの目を気にしてキレイごとだけを発言する人もいますよね
青木:それ、一番楽! ポエム読み続けるのが一番損しないし、ようはベビーフェイスの方が楽なわけよ。人生において。でもヒールもベビーも両方できないと、真の表現者とは言えないですよね。
――これまで話を聞いていて、青木選手のような自分の意志がはっきりしている、自立した男性を好きになった場合、どのようにアプローチすればいいのか気になりました。
青木:恋愛案件は、僕自身も面倒くさいし悩むよね。自分が惹かれるポイントって人によって違うし。僕は外見が凄いキレイですとか、そういうのってあまり興味をひかないんだよね。凄いいいものを作るとか、もしくは社会に対してアクションがあるとか、そういう人に惹かれるかな。
「どっか旅行に行きた~い」みたいな話をされても「ああそうですか」みたいな(笑)。会話がつまらないと「ああそうですか」ってなっちゃう。何か一つ自分に軸がある人じゃないと難しいんじゃないかな。自分の軸がきちんとある男性と向き合っていくには。
――なるほど。
青木:恋愛も師弟関係もそうだけどさ、みんな大きく勘違いしているのは、相互のものだと思ってるじゃん。一方的なものだから。
――それでいうと、LINEの返事が来なくて悩んだりする人の話を聞きますね。
青木:そういう風に信頼される人って偉いよね。俺とかそういうの、信頼されないからさ。この人は返信しなくても仕方ないじゃん。って最初から思われるタイプ(笑)。
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):
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