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格闘家・青木真也が「6時間9000円で付き人やります」…なので個別で人生相談してみた

 青木真也。言わずと知れた、日本を代表する格闘家であり、プロレスラー。そんな青木選手が、Twitterでbosyuというサービスを使ってこんな告知を載せた。 「6時間限定で史上最強の付き人をやります」。  掲載先も決まらぬまま、筆者は付き人制度を使って「取材がしたい」と申し込んでみた。翌日、「ぜひやりましょう」青木選手から返信が来た。まさかの展開だったが、とんとん拍子に話がまとまった。  待ち合わせ場所にさっそうと自転車で登場した青木選手に、事前に用意していた質問票の紙を渡すと、「それいらないです。なぜならば、緊張感無くなるから」とのこと。いつもの仕事とはまったく違った形で、取材がスタートした。

青木真也が「いつ死んでもいい」というワケ

青木真也

付き人制度で取材に応じてくれた青木真也選手

 ――では、さっそく私が聞きたいことを。青木選手は子どもの頃にさかのぼって、今の自分って想像していましたか? 青木:想像していなかった。昔、格闘技がやりたかったわけじゃないから。僕はプロレスに魅せられたんですよ、新日本プロレスですね。小学校の時のスターはケンドー・カシン。僕の中でのひとつの目的というか教科書なんですよね。試合もしたことがあるし、僕らの世代だと、桜庭もスター。ケンドー・カシンと桜庭とも試合をしたことがあるんで、僕、いつ死んでもいいんですよ。そういう意味では、後悔は既にない。 ――ちなみに私もプロレスが好きなのですが、「プロレスが好き」というと「UWFは知っているか?」「一番強いのは○○」という話をされ、最後には「わかっていない」と説教をされることがあります。このような時には、どう対応すればいいのでしょうか。 青木:それは一番、簡単。プロレスって宗教であり、信仰なんで。ようは、仏教の人に、イスラム教を問いたら、当然「仏教ではな」って話をしますよね。それの正しい聞き方は、「私、プロレスが好きでこういう信仰を持っています。あなたの信仰はなんですか」っていう聞き方をするのが正しい。  プロレスって、ファンの思いが強くて、そこにバッと入るとボッコボコにされるジャンル。だからこそコンテンツとして強いですよね。 ――確かに。プロレスファンの方が試合の日付や技名なども細かく記憶されているのも、驚きました。 青木:そもそもみんな大きく勘違いしているんだけれど、スポーツファンじゃないから。プロレスのファンは、物語のファンだから。そりゃあ面倒くさいに決まってるんですよ。僕よくいうのは、言ってる側が相手に対して、「わかっていない」っていうのは違うと思うわけ。でも、なんだろうな。いきりたくなっちゃうんだろうな(笑)。そういう気持ちもわかりますけどね。 ――格闘技についても話を聞きたいんですけど、初心者が試合を観ると、「いつ技が決まったのかわからない…」なんてこともあると思うんです。それについて思うこととかありますか? 青木:格闘技ってアートなの。だから、それをわかろうとしなくていいの。(周りが)「わかっていない」っていうのがよくない話で。 ――はい。 青木:「スポーツ」という理屈の後付けもあるし「1+1」が2になる割合も高いんだけど、究極には「1+1」が2にならないもんなんですよ。格闘技って。  試合になったら逆転するでしょ。「1+1」が5とか、10になる場合だってある。アートとか絵もそうですよね。理屈に合わないことがある。だからこそ、わからなくていい。

最近の格闘家にはオーラを感じない

――格闘家・プロレスラーの青木選手から見て、これまで「オーラがある」と感じた選手って誰かいたりしますか? 青木:飯伏幸太(即答)。生きものとしてコイツ持ってるなって思った。最近の格闘技の選手にはほぼ感じないな。藤田和之とかそこら辺のクラスじゃないと感じないですね。 ――ちなみに青木選手は私と一緒に歩いていた先ほども、何度かファンから声をかけられていましたよね。 青木:ありがたいですよね。ちゃんと刺さるところに、刺さっているんだってありますね。プロレスや格闘技以外の人にも刺さっている人っていないと思うから。
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