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「街の床屋」はなぜ潰れない? 店主を尋ねてみると…

客が来なくても店を続ける理由

――他のこうした街の床屋さんも、苦労なさってるでしょうね。 店主:閉められるところも多いですし、出張でやられているところもあるようですね。 ――それでもお店を続ける理由ってなんですか? 店主:本当にわずかですが、来てくださる地元の方のためですし、そして親が残してくれたものですからね。やっぱり、二人でやっていた時期もあったので、なかなか閉めるという気にはなれません。  家族の思い出の詰まった店は、経済面だけでは手放せないワケがあった。建物は古びていたが、内装はリフォームされ掃除も隅々まで行き届いていた。機材もピカピカに磨かれてお客を待っている。30年近いキャリアをもつ店主の腕は確かで、美容室や1000円カットでは行われない髭剃りもしてくれるのが理容室だ。そこまでしてもらうと、単に「髪を切る」というだけでなく、「身だしなみを整えた」という気持ちになり、心も背筋もキリリとする。
床屋

街の床屋さん、頑張ってください!

 たまには、こうしたお店で身だしなみを整えてみてはどうだろう?<取材・文・撮影/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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