【文章術】一番言いたいことは最後にもってくる
自分の考えが正しく伝わらない。刺さる文章が書けない――そんな悩みもあっという間に解決! 上手な文章を書けるようになるには、ちょっとしたコツがあった。文章のプロたちが駆使している秘技を公開する!
◆秘技10 「対比」の構造を意識する
下の例文はいずれもツイッター上で反響を呼んだ「国語力」に関する著書を多数持つ福嶋隆史氏の名ツイート。端的ながら説得力があるのは、「学ばない教師」と「学ぶ教師」、「教師」と「子」、「伸びる」と「伸びない」のようにバランスよく対比されているから。さらに、前の文と後ろの文も対比構造になっている。「重要なのは、対比の観点を統一させ、バランスも考慮することです」
学ばない教師の生徒は伸びない。
学ぶ教師の生徒は伸びる
謙虚ぶった傲慢より、
傲慢ぶった謙虚のほうがいい
誰かの非難や悪口を言うことが習慣づいている親の子は、同じように誰かの非難や悪口を言う子に育つ。誰かのよいところを見つける習慣のある親の子は、同じように誰かのよいところを見つけられる子に育つ。
◆秘技11 一番言いたいこと(主張)は最後にもってくる
上記例文のように、鏡に映したような反対になっている文章も、順序が大事。書き手の主張は後半の「伸びる」「謙虚のほうがいい」「よいところを見つける子に育つ」のほう。「前の文があることで主張がより鮮明になり、説得力のあるメッセージを簡単に発することができるようになります」(福嶋氏)
【福嶋隆史氏】
小学校教諭を経て「ふくしま国語塾」主宰。子供から大人までを対象にした「国語力」に関する著書を多数持つ
― どんなにバカでも文章が上達する13の秘技【9】 ―
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