【文章術】「むしろ」を使うと印象が変わる
自分の考えが正しく伝わらない。刺さる文章が書けない――そんな悩みもあっという間に解決! 上手な文章を書けるようになるには、ちょっとしたコツがあった。文章のプロたちが駆使している秘技を公開する!
◆秘技12 逆転の発想をする
(「子どもの体力が低下傾向」というニュースに対し)
【修正前の文章】
「いまどきの子どもは肩こりや腰痛もちだったりするというし、大変だな」
【修正後の文章】
「体力が低下した分、何かが向上しているのではないか」
「SNSなどで発信する内容が見つからない」という悩みがある人でも、引きつける文を書ける秘技がこれ。「ニュースをそのまま受け入れるのではなく、『なぜ?』と疑問を持ってニュースや常識を疑ってみたり、『低下は向上である』という逆転の発想をすることがポイントです」(「国語力」に関する著書を多数持つ福嶋隆史氏)
◆秘技13 逆説「むしろ」を使え
「どう書いてもいい」というのは、自由を与えることにはならない。むしろ、束縛を与えることになる。
「◯◯はAではない。むしろ、Bである」という”型”に当てはめた文章。一見、自由に思える「自由に書いていい」が、実は「自由ではなく、束縛なのかも?」という発想を持つことが大事。 「この『むしろ』を使った逆説の“型”は、逆転の発想と絡めてどんどん使ってください」(福嶋氏)
【福嶋隆史氏】
小学校教諭を経て「ふくしま国語塾」主宰。子供から大人までを対象にした「国語力」に関する著書を多数持つ
― どんなにバカでも文章が上達する13の秘技【10】 ―
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