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2020年は馬主に注目! JRA賞授賞式でわかったクラブ馬が強いワケ

 1月27日。’19年度のJRA賞の授賞式が行われた。各路線が整備され、GIレースが複数開催されていることから、近年では票が割れることが多かったが、今年は比較的ネットの声を見ていても、ファンも納得の投票結果が表れたようだ。

8割がクラブ馬の受賞で2020年の競馬はどうなる?

 そんななか、注目を集めたのが馬主の存在だ。個人馬主よりクラブ馬の活躍が目立つ……というのは近年ずっと言われていた。ただ、その根拠は具体的な数字というよりも、2017年有馬記念を最後に引退したキタサンブラック以降、GIで1番人気に支持されてしっかり勝つような個人馬主馬が登場していないことが大きい。実際の数字以上に「クラブ>>個人」というファンのイメージが加速したのが近年の競馬といえるだろう。そうした状況を裏付けるように、昨年のJRA賞受賞ラインナップは、目に見えて『クラブ馬時代の到来』を確証つけるものだった。受賞馬の馬主を見てみよう。

GⅠ桜花賞やGⅡ阪神カップを買ったグランアレグリアもクラブ馬。回収率は300%を超えるとも

・年度代表馬 リスグラシュー (有限会社キャロットF) ・最優秀2歳牡馬 コントレイル (個人馬主) ・最優秀2歳牝馬 レシステンシア (有限会社キャロットF) ・最優秀3歳牡馬 サートゥルナーリア (有限会社キャロットF) ・最優秀3歳牝馬 グランアレグリア (有限会社サンデーR) ・最優秀4歳以上牡馬 ウインブライト (株式会社ウイン) ・最優秀4歳以上牝馬 リスグラシュー (有限会社キャロットF) ・最優秀短距離馬 インディチャンプ (有限会社シルクRH) ・最優秀ダートホース クリソリベル (有限会社キャロットF) ・最優秀障害ホース シングンマイケル (個人馬主)  なんと、実に10のタイトルのうち、8部門がクラブ馬だったのだ。  例年、それくらいの確率では? と思われる人もいるだろうが、実はこれは過去最多の頭数なのだ。’15年を例に出すと、最優秀2歳牡馬のリオンディーズと最優秀2歳牝馬のメジャーエンブレム、最優秀3歳牡馬のドゥラメンテの3頭のみ。牡牝の2歳チャンピオンをクラブ馬が獲得していることで未来は席巻することが予測される受賞ではあるが、この時点では今ほど『クラブ馬万歳』といった流れには至っていなかった。  一口クラブを運営していくことで、スターホースの誕生、勝ち鞍の増加が、これ以上ない広告宣伝となる。年度代表馬リスグラシューをはじめとして、4頭5部門でJRA賞を受賞したキャロットFは棚に置いておけば、飛ぶように馬が売れる状態なのだ。今年のデビューの2歳馬も募集中止となった1頭を除いてアッという間に満口になるなど、新規でクラブ馬に出資しようと考えても、クラシックを勝つような馬はおろか、血統的にはそこまで魅力にあふれていなくても購入すらできないという状況が続いているのである。ただ、キャロットFやシルクRH、サンデーRといった社台系人気クラブに限らず、全体に競走意識が高まりクラブ全体の成績が上がってきたのが近代の競馬なのだ。

一口馬主はまだまだオイシイ

 初年度からラヴズオンリーユーというクラシックホース(オークス制覇)を輩出したDMMバヌーシーを初めとして、ワラウカド、ニューワールドレーシングなどが近年、新規に開業したクラブとして挙げられるが、これらのクラブも結果としてはまだまだ上を目指さなければいけない段階だが、会員数は着々と伸ばしている。  何が言いたいかというと、今から一口クラブを始めても遅くないということ。先に書いたように人気のあるクラブで、いきなりGIホースの権利を持つというのは、限りなく夢物語になってきたが、その2番手の集団のクラブであれば新規でも、将来性豊かな馬が手に入る可能性がある。2019年度クラブ獲得賞金ランキング5位のラフィアンや、6位の東京サラブレッドクラブからも例年、重賞で活躍する馬は誕生。7位のウインレーシングクラブに至っては、最優秀4歳以上牡馬のウインブライト(香港でGI2勝ち)を走らせており、このあたりのクラブを狙えば、一発ホームランも狙えるし楽しい一口クラブ生活が待っている。  今年のクラシック路線も、最優秀2歳牡馬はホープフルSを勝ったコントレイルだったが、歴史ある2歳GI朝日杯を勝ったサリオスはシルクレーシングの所有馬。クラブ馬VS個人馬主という観点で競馬を今年は追ってみてはいかがだろうか? 取材・文/勝SPA!競馬取材班SPA!が運営する日刊SPA!内のギャンブル情報サイト「勝SPA!(かちすぱ)」の取材班。Twitter(@kspa_official
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