荒れる新春競馬の金杯は中山狙いが吉? 達人3人の本命&穴予想
一年を金杯で占う……そんな方も多いのではなかろうか。中山と京都で行われる新春恒例の金杯。今回は昨年の有馬記念、東京大賞典に続き、競馬の達人3人に中山と京都のいずれかのレースを指名し、予想を繰り広げてもらったのだが……なんと、3人とも「熱い予想は中山!」という答えが。そこで今回は中山金杯に絞って、競馬の達人3人の予想を紹介したい。3人の予想を軸にお年玉をゲットだ。
トップバッターは元競馬エイトのトラックマンとして活躍した鈴木ショータ氏だ。ショータ氏は連続開催となる中山競馬場の馬場状態に言及する。レース展開を含めて解説してもらった。
「12月からの連続開催となる中山競馬。馬場の傾向が顕著で、穴を狙いやすい状態のため、東西の金杯でも中山金杯で勝負したい。現在の中山の芝は、例年より1~2秒ほど時計がかかるパワー馬場となっている。2020年のタイムと2019年のタイムを比較すると、それはよくわかるだろう。こちらを見てほしい」
2020年と2019年のタイム比較
1.49.2(1.47.3)ディセンバーS芝1800m
1.34.6(1.32.2)ターコイズS芝1600m
2.35.0(2.30.5)有馬記念芝2500m
※カッコ内のタイムが2019年のタイム
「中山金杯の過去10年の平均タイムは、1.59.7。レース上がりは35.3秒だが、2021年は、これより1~2秒かかると想定する。そこでねらいたいのがパワー型の馬となる」
そこで鈴木氏が導き出した馬はコチラ。
本命馬 ココロノトウダイ
「本命候補に指名したのはココロノトウダイだ。連対を外したのは、2200mのセントライト記念。そしてレース上がりが34.3秒と究極の瞬発力勝負になった共同通信杯とスプリングSのみ。エイシンフラッシュ産駒は、上がりが速すぎると切れ負けする傾向にあるので、中山金杯の平均上がりである35.3秒を境に、成績を調べてみた」
~35.2秒 単勝回収率67% 複勝回収率64%
35.3秒~ 単勝回収率99% 複勝回収率81%
※単勝オッズ100倍以上除く芝の全エイシンフラッシュ産駒
ショータ氏によれば「上がりのかかりやすい中山金杯で、なおかつ時計のかかる今の馬場は大きなプラスになるだろう」ということだ。
穴馬 テリトーリアル
「穴候補はテリトーリアル。昨年も当レースで3着と好走したが、今年は昨年以上に馬場が向くと予想する。Teofiloの産駒は、数は少ないが、日本では道悪での好走が目立っている。産駒の道悪芝の成績は、単勝回収率295%、複勝回収率102%。テリトーリアル自身も、道悪では【3・0・1・2】と好成績だ。今の中山の芝コースは、良馬場でも道悪並みに時計のかかるコンディション。前走は9着だが、上がり34.6秒と、この馬としては限界の脚は使っての敗戦で、配当的な妙味も十分だ」
荒れた馬場ではレースも荒れるか……。昨年の3着馬には注意したいところだ。
馬場状態から穴狙いで中山金杯を斬る!
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