大船へ…インドアでも楽しめるところ発見
買い物客で賑わう大船仲通商店街
約15分程で大船駅へ到着。駅周辺は活気のある商店街が買い物客で賑わっており、生活感にほっとする。
ポルべニールブックストア
駅周辺の路地をぶらぶらと歩いていると、駅から少し離れた道沿いに書店を発見。
店長・金野さん。店名の「ポルベニール」は、かつて旅した南米の街が由来だそう。
2018年11月に開店したこちらの書店。旅好きの店長・金野さんが選書した本は、旅や街歩き、仕事、写真など、知的好奇心が刺激されそうなものばかり。
インドア筆者でも楽しめすぎた空間だった。
魅惑的な路地
「大船おでんセンター」。気になりすぎる
さてそろそろ帰ろうか、と思っていたところ、スナック看板が密集する魅力的な通りを発見。誘惑に負け、とあるお店に入ってみることに。
往年の銀幕スターのポスターや写真が壁中に貼られている。
素材の味が生かされた鎌倉おでん
往年の映画スターのポスターが貼られ、天井を色とりどりの造花が彩る店内。ギンギンに冷えたビールに、シンプルな出汁で素材の味が生かされたオリジナルの「鎌倉おでん」。どのメニューも酒が進む。
店長さんが語るに、ここ「大船おでんセンター」は、辻堂にあるおでんセンターをイメージし、11年前に開店。誰でも気軽に集まれるようなお店を目指し営業を続けてきた結果、口コミで広がり、現在では近隣で働く人や住む人で賑わうお店に。店長さんをはじめ、従業員の皆様もとても温かく、ひとりで飲んでいてもまったく疎外感を感じない、居心地の良さ。
店長・小俣さん
新型コロナウイルスの影響で大変ですか、と聞いたところ、「今は辛抱する時期じゃないですか。この時期だけ、そう願っています。体のほうが大事ですから。その後でも、お酒は飲めますし、おでんも食べられますから」と話してくれた。
「海」「サーフィン」「カフェ」などの勝手なイメージで、やや及び腰だった湘南エリアだが、インドア派でも楽しめる居心地の良い場所が多くあった。
新型コロナウイルスの影響で出歩く人が減っている今、観光客向けの商売や飲食店は、大きく影響を受けているだろう。コロナ拡大がはやく収束し、また「湘南エリア」をひとり旅したいものだ。<取材・文・撮影/村田あやこ>
【村田あやこ】
街角の園芸活動や育ちすぎた植物の魅力を「路上園芸学会」
@botaworks 名義で発信。『街角図鑑』(三土たつお編著・実業之日本社)をはじめ、ウェブマガジンや雑誌等にコラムを寄稿。