外国人労働は過酷な現場ばかりでない。都内ホテルで清掃するネパール人女性の夢
文化の違いもそうだが、何よりも外国人労働者が日本に魅力を感じてくれるのは給料の高さだ。もしラナさんがネパールで看護師をしていれば、月に3万~5万円程度。十分な生活ができるとはいえ、日本では考えらない水準と言える。
「ネパールでは朝から晩まで働いて平均1日1000~1500円しかもらえなせん。いくら物価が安いとはいえ、それで一人分の洋服は買えません。でも日本だったら同じ時間働けば買うことができます。もちろん税金や物価は高いけど、ここはネパールにはない自由な国。私はこの国が好きです」
ラナさんの目標は今年中に日本語学校に通うことだ。そこで読み書きを勉強し「将来はデザインの仕事をして、ネパールの文化を日本に伝えたい」と話す。
過酷な労働を強いられる外国人労働者の実態を報じるメディアが多い。だが、異国で言葉もわからないなか、自ら生計を立てながら夢に突き進むラナさんのような外国人労働者も中にはいる。日本人に「不人気」とされる業界でも、彼女たちにとっては輝ける場所なのである。そんな外国人に支えられていることを忘れてはいけない。
(取材協力/株式会社Japan Work)
執筆者 関屋光未
外国人専用求人サービスを手がけるJapanWork広報担当。清掃業や工場内での単純作業などブルーカラー系の職種紹介に特化したサービスを展開し、現在まで16万人以上のユーザーをマッチングした1
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