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外出自粛でごみが激増、コロナ感染の恐怖も…ごみ清掃員の苦悩

 仕事には、陽の当たるものとそうはいかないものがある。陽の当たらない仕事のひとつが「ごみ清掃員」だ。しかし、私たちの生活になくてはならない大切な仕事であることも間違いない。さらに、ごみは人々の生活を映す鏡でもある。新型コロナウイルスが広がり、生活が一変している昨今、ごみにはどんな変化が起こっているのだろう。
だいすけカンパニー

だいすけカンパニーさん。ごみ清掃時のユニフォームを着用

 お笑い芸人として活動する傍ら、平日はごみ清掃員として働く「だいすけカンパニー」さんに話を聞いた。

コロナで増えたごみ。酒瓶、ピザの空箱が多数

ごみ

写真はイメージです(以下同じ)

 日本国内でコロナウイルスは、1月に最初の感染者が確認され2月後半から広がりをみせていたが、ごみはそれに比例して変化したのだろうか。だいすけカンパニーさんは「3月の後半から徐々に量が増えてきましたね。4月に入り緊急事態宣言が出て、急にまた増えてきました」と語る。ウイルスの拡大ではなく政府や自治体の自粛要請によって変化しているようだ。  ごみの中身の変化については「空き缶やびんも多いですね。特に週明け月曜日は、土日で家で晩酌しただろうワインや日本酒、ウィスキーのびんが多数出ます」と教えてくれた。家飲みの増加をごみが物語っているようで、さらに「ピザの箱がかなり増えてきました」と続けた。  外出の減少で出費が抑えられる家庭もある一方、家族全員分の食事を毎回作らなくてはいけないというストレスから、出前が増える家庭もあるようだ。もちろん、1人暮らしで料理をしない人は宅配に頼る機会が増すだろう。  空き缶や酒瓶・ピザの空箱から、多くの家庭の夜の様子がうかがい知れたが、昼間の姿を映すごみも増えているという。 「燃えないごみも沢山出ますね。みんな暇で、家の掃除を土日でしているのか普段より不用品がたくさんでます」。確かに筆者も、掃除の回数と規模が格段に増えていて、大物がごみとして出ることも多い。

ごみに混ざる危険物も…

 そうした燃えないごみには危険が潜んでいるとだいすけさんは話す。 ライター 「燃えないごみは、すべて袋を破って中身を確認しています。電池やライターが入っていることが多いんです。万が一、ライターが収集車の中で引火したら車が火災を起こします。特に、モバイルバッテリーの威力はすごくて、爆発してごみ収集車はすぐ吹っ飛ぶようです」。  単なる「無頓着」でごみを分別しないことで、大事故を起こしてしまう恐れがあることを、しっかりと知っておかなくてはいけない。危険は燃えないごみだけではないようで「燃えるごみには、誰が食べたか分からない生ごみやマスクなど混入しています」とのこと。食べ物やマスクなど、まさに「飛沫」の付いたものに接する機会が多く、感染と隣り合わせの仕事であることがわかる。
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ごみは増えても収入は…マスク不足も深刻
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