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新型コロナで閉店を決意した人気イタリアン。花見シーズン、予約キャンセルは100以上で…

 2020年4月10日。レストランオーナーの増山大さん(36)は、東京・池尻大橋にあるイタリアン料理店「La Bitta(ラビッタ)」を閉店させた。同店は目黒川沿いにあり、毎年桜のシーズンになると予約が殺到、花見客で賑わう。だが今年はその風景が一変した。
増山大さん

増山大さん

「予約のキャンセル電話が鳴りやまなかった。無念です」と語る増山さん。断腸の思いで閉店を決断した彼に話しを聞いた。

花見シーズンに100以上の予約キャンセル

ラビッタ

閉店したLa Bitta

 増山さんは複数のレストランで修行経験を積み、2017年5月に独立。カウンター10席とテーブル席18席の「La Bitta(ラビッタ)」をオープンさせた。  2019年7月22日には東京・都立大学に「Saluteria D/G(サルテリア デイジー)」をオープンした。2店舗目をオープンするために、貯金のほとんどをつぎ込んだという。 「ラビッタの売り上げは月額平均250万円。3月中旬から4月上旬の花見のころが稼ぎ時で、3月は約480万円、4月は約400万円。家賃や人件費、仕入れなどの経費が月額180万円から200万円かかるため、3月、4月の売り上げによって店が存続していたといっても過言ではないです」(増山さん、以下同じ)  ところが昨年10月、消費税が10%に上がると、11月から売り上げが月額50万円ダウンした。2店舗目のサルテリアデイジーも8月から10月までの売り上げが400万円だったが、消費税アップ後の11月からは280万円と、大幅に下がったという。
デザート

人気のひとつだったデザート

「年末年始の繁忙期と花見時期のラビッタの売り上げで2店舗を維持していくつもりでしたが、消費税のアップとコロナの影響で、売り上げが激減していきました。でも3月の春分の日からの3連休、自粛が少し緩み目黒川沿いの花見客が増えました。店も忙しくなる兆しが見えてきたので、『持ちこたえるかな』と期待もしたのです。  しかし3月25日、小池都知事が『外出自粛』を強く訴えた後から、花見客からのキャンセル電話が鳴りやまなかった。3月28日(土)、29日(日)のキャンセルが100人以上になりました。もう、限界でしたね」
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2店舗目も厳しい状況だが…
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