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コンビニ店員を悩ませるご近所さんの嫌味「非常識と言われても…」

ご近所さんから嫌味「コンビニで働くなんて非常識」

悩み 実家ぐらしのシングルマザーである里美さん(34歳・仮名)は、コンビニでアルバイトをしている。週5で出勤して月16万円前後の収入を得ているそうだが、多くの葛藤があるという。 「今までは近くの会社や学校のお昼休みなど、就業時間内はそこそこ混んで、あとはまったりしているような店でしたが、ここ最近は“常にそこそこお客さんが入っている”という状態ですね」  小学生の息子と両親の4人暮らし。コロナをきっかけに辞めるという選択肢もあったが……。 「多少の蓄えと両親の年金もありますが、子どもの学資保険とか支払いは多い。いつコロナが終わるかわからないなかで、いきなり無職は怖い。いまは失業者が増えているから、仕事があるだけマシなのかもしれないし……。とはいえ、感染したくはないので、仕事終わりは玄関で服を脱いでシャワーを浴びてから部屋に入るようにしています。  子どもに関しては基本的な対策をしているので、そこまで心配していません。ですが、なにより両親がどちらも65歳をこえているので、万が一、私が職場からもってこないか心配です」  そんな思いを抱えつつ里美さんは勤務を続けているが、気を揉んでいる大きな理由は、近所の人からの目だ。 「自宅に近いコンビニで働いているので、近所の人も知っているんです。両親がちょっと外に出たら、80代の老夫婦に『おたくの娘さんまだあのコンビニで働いているの?』って嫌味を言われたそうなんです。『あんな不特定多数の人が来るところで働いてるなんて非常識じゃないですか?』とも。両親もなんて答えたらいいかわからず平謝りしたそうですが、いたたまれない気持ちになりました。  その老夫婦の意見もわかります。でもコンビニやスーパーの従業員が休んだら、皆さんの生活が大変になるんですよって言いたい。辞められるなら辞めたいけど、辞めたい人が全員辞めたらどうなるのか、1度考えて欲しいですね」  連日のコロナに関する暗いニュースの連続でナーバスになる人が多いのは分かる。だが、こんな時だからこそ他人を思いやったり、優しい気持ちを持つことが大切ではないだろうか。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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