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コロナで引退を決意したキャバ嬢、自粛期間中に得た“気づき”とは?

有り余る時間で自分を見つめ直した

乾杯「会社からも不要不急の外出を禁止されていたので、基本的に自宅待機していました。本当にお金使わなくなりましたね~。副業をしないと生活できないって思い込んでいたのですが、有り余る時間で自炊してみたら全然イケる。髪も自分で染めたり、ネイルもセルフジェルネイルのキットを使ってみたり。そもそもサロンでやる必要もなかったなって。  洋服の整理をしてみたら、同じようなデザインのものばかり買っていたことに気づいてビックリしました。以前、母に『アンタ、似たような服ばっか着てない?』って言われて、そんなことないと思っていましたが、母の言う通りでした」  いかに自分が適当にお金を使っていたのか浮き彫りになった。キャバ嬢をやらずともじゅうぶんに生活できることがわかったのだ。
ドレス

「もう着ることはない」というドレス

「そもそも私なんて、バイトのキャバ嬢でレギュラーの子のヘルプがメインだった。お客さんもついていないのに、今さら新しい店が見つかるわけもない。たとえコロナがなかったとしても、そんなに長くキャバ嬢は続けられなかったと思う。やがて出勤を減らされたり、時給を下げられたり、みじめな感じで終わっていたはずだから、辞め時として今が良かったのかもしれない。これからは自分の収入に見合った“地に足のついた”生活を心がけていこうと思います」  こうして美羽さんは、ひっそりと夜の世界から去った。実際、自粛期間で自分の無駄使いに気づいた人も多いのではないだろうか。  底辺グラドルである筆者もコロナで撮影が延期されたり、撮影会やオフ会なども開催できず、収入はガクンと減った。だが、暇な時間でこれまでの生活のダメだった部分が痛いほど見えてきた。自粛期間が終わってもこの“気づき”を無駄にしないようにしたい。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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