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上司の悪口が全員に公開されていた……リモート会議の誤爆トラブル

 外出自粛によるリモートワーク、リモート会議も随分浸透してきたが、メッセージの送り間違い、思わぬ映り込みや音声の筒抜けなど、使い慣れない人による思わぬ「誤爆」も増えている。  笑って済むものならまだしも、時には人間関係にヒビがはいってしまいそうな重大な誤爆も……。  実際にあった「リモート誤爆」の例を紹介していこう。
リモート誤爆

※写真はイメージです(以下同)

「課長の話マジで長げえww さっさと本題入れよw」……で、一気に場が凍り付く

 まずは「個人宛に送ったつもりのメッセージが全体に公開されてしまった」という初歩的な誤爆。 「ビジネスチャットのSlack(スラック)の通話機能を使って職場の班会議をしていたときのことです。コロナの影響でなかなか人と会って話せないからか、その日はとくに課長の世間話が多くて。『最近スープから作る超本格的なラーメン作りにハマっている』とか、『子供の宿題を一緒にやっている』など、とにかく仕事とは関係ない話ばかりでまったく会議が進まなかったんです。    それでつい、スラックの個人メッセージで同期とやり取りしていて、『〇〇(課長の名前)、マジでいい加減本題に入れよwww』『ヤバい、この長すぎる雑談、リアクションに困るw』と、愚痴を送り合っていたのですが……」  何とその送り先は、まさかの全体スレッドだった。 「一瞬で場が静まり返るって本当に怖いですね。課長の『じゃあそろそろ本題に入ります』という言葉に背筋が凍りました」(35歳男性・メーカー営業)  心の声がうっかり可視化されてしまうリスクがあるのも、リモート会議ならではかもしれない。

ビデオ会議不参加の社員に対して悪口を言ったつもりが、なぜか思いっきり聞かれていた!?

 また、リモートワークでビデオ会議をしていても、中には「出社して、部署から参加する」というパターンもあるという。 「自宅作業の社員のほかに、どうしても社内じゃないと対応できない業務がある人は出勤しているのですが、すっかりそのことを忘れて『全員自宅でリモートワークしている』と勝手に思い込んでいたんです。ある日のリモート会議で、会議には出席していないAさんの話題がでてきて、つい『〇〇さんって、仕事しないくせにいつも無駄に会社来てますよね~。マジ迷惑』と毒を吐いてしまって。でも参加者の一人が部署内でスピーカー通話をしていたせいで、たまたま近くの席だったAさんがバッチリ聞いていたとか……。もう顔を合わせるのが気まずすぎて、永遠に自宅勤務したいです」(28歳男性・IT系)  無駄出社している人にイラッとする気持ちはわかるが、スピーカーで自分の悪口を聞かされた相手も結構気の毒……。
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上司が母親を「ははたん」と呼んでいた
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ライター兼漫画家。ニッチな世界やアングラな体当たり取材から、認知症の介護問題など幅広いジャンルで取材・執筆を行う。著書に、夫婦そろって認知症の祖父母との7年間に及ぶドタバタ在宅介護を描いた『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)
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