更新日:2020年06月11日 19:15
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コロナによる食欲不振は注意すべき?気を付けたいポイントを医師が解説

食欲不振が兆候となる重病とは?

体重計 もし、食欲不振によって1か月で体重が5%減ってしまったら、どんな危険が考えられるのだろう。  武神医師は「食欲がないのは重病のはじまりです」と語る。「はじめに疑われるのはやはりメンタルの病気ですが、その次はガンですね。胃ガンや食道ガンなどの消化器系のガンは、食欲不振の症状が出ることがあります」という。  また、年齢も判断材料のひとつに入れるそうで「30歳以上だったら、胃ガンの可能性を考えて、胃カメラやってみましょうと言いますね。40歳以上だと、大腸ガンの可能性も考えて、内視鏡検査をすすめたりします」とのことだ。

ストレスが食に与える影響を最小限にするには?

 いずれにしても、ストレスによる症状が健康の根幹をなす「食」に出ることは避けたい。そこで、ストレスの発露が食にでないようにする習慣についても聞いた。 「まずは普段から、規則正しい食生活をするということですね。それができているとその時間にお腹が空くようになりますからね」  規則正しい食生活で、食事の時間を体に覚えさせるということである。  また、時間だけでなく場所で覚えさせることも有効なのかと問うと「これは会社でもそうですが、デスクランチはいけませんね。テレワークでももちろん同じです」との回答が。これまでプライベートな空間だった自宅で仕事をするようになると、境目がぼやけてしまいがちになるが、仕事をする場所と食事をする場所は、きちんと分けた方が良いようだ。  日本人の生活が大きく変容して、まもなく2か月。はじめは緊急的な変化だとしていたものを「今後の当たり前」にしなくてはいけなくなった。健康と生命にとって最も大事と言える「食事」の環境も、緊急的なものから、きちんとしたものを習慣化させる絶好の時期が、まさに今だと言えるのではないだろうか。<取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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