’70年代アイドルの「すべらない話」が聞きたい!Withコロナのエンタメ事情
プロレス、プロ野球、アイドルの「すべらない話」が聞きたい
元プロ野球選手の片岡篤史、小田幸平のチャンネルには清原和博が登場。5ヶ月前の初出演の時ははまだうつろな感じであったが、出演を重ねるうちに無邪気な清原らしさが戻って来て、見ていてなんだか嬉しくなった。清原節もよみがえってきて、おもしろい話をたくさん披露してくれた。 清原は西武ライオンズに入団し所沢の寮に引っ越してきた。関西出身の清原は右も左もわからず、所沢の田舎ぶりに少し落胆していた。しかし、ある日の散歩でその気持ちが逆転する。電信柱に「東村山市」と書いてあるのを見つけた、清原は思う。「これはもしかして志村けんの……。俺は今凄いとこにいる!」。また、ライオンズ球場の隣にある湖の名が、多摩湖だと教えられ「あれ?……♪庭先ゃ多摩湖~……ってあの多摩湖!? 俺は今凄いとこにいる!」と再び感動したそうだ(笑)。
今後しばらくテレビ界ではコロナウィルスの影響が続くだろう。回顧企画もより知恵を絞ったものが登場する違いない。私が見てみたいのは、件の元スポーツ選手のYouTubeのようになエピソードトーク企画である。例えばテレワーク出演による「テーマ別すべらない話」とか。「プロレスすべらない話」「プロ野球すべらない話」「’70年代アイドルすべらない話」「’80年代アイドルすべらない話」など当事者を呼んで、たわいのない暴露話や思い出話を聞きたい。 「プロ野球すべらない話」には、必ず金村義明に出演して欲しい。金村のエピソードトークは「プロ野球漫談」と呼べるレベルのクオリティーである。過去に、どこかで彼が披露していた星野仙一のエピソードは最高だった。ドラゴンズの監督時代、沖縄キャンプの時、投手陣のハートの弱さに憤慨した星野は、精神力を鍛える特訓として、彼らに野原に建つ朽ちたお堂で一晩座禅を組むことを命じた。そこは電気もなく夜になると真っ暗になる。さらにそこには野犬が棲みついていた。そこで、星野は護身用に投手たちに1本ずつバットを渡した。野犬に襲われたら、それで撃退しろと(笑)。どんな特訓なんだ! ’70年代アイドルの岩崎宏美が話していたが、ある日アイドルたちの間で「阿久悠はカツラだ」と噂になり、証明するためにジャンケンで負けた伊藤咲子が髪を引っ張ると「痛てー」と言うので、阿久悠のカツラ疑惑は晴れそうだ。 そんなたわいもない暴露話がたくさん出てくる番組が作られたらうれしい。1番面白いのは間違いなく「相撲すべらない話」だ。衝撃的な暴露話が期待できるが、さすがにそれは実現不可能だろう。1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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