人の金でミシュランの名店に通っていた
それは、某グルメサイトの口コミ。知ったきっかけは、友人からのタレコミ。A氏は、久信さんから借りた金でグルメ三昧な日々を送っていたという。

写真はイメージです
「Aはミシュランガイドに掲載されているような高級店に毎週のように足を運び、『さすが、星を獲得した名店』などと偉そうに口コミを書いていたんです」
それに加え、複数の人間から借金をしていることも発覚した。だが、彼はA氏に詰め寄ることはしなかった。借用書まで書かせて大金を貸しているのに…。
「借金まみれのAから回収するのは大変。同じ大変な思いをするなら、少しでも将来性のあることをしたいと割り切ったんです。私もいい勉強になりました」
ちなみにその後、“ワケあって200万円かして欲しい”と、久信さんの元に追加融資の連絡が入ったそうだ。返済が滞っていたこともあり、当然貸すことは無かったが。
「その200万円も貸していたら、どうせ高級料理代で消えていたんでしょうね。きちんとしている方が圧倒的に多いのは理解していますが、あれ以来、自称グルメには良い印象がなくなってしまいました。
もしかしたら人の金で食べてんじゃないの?とか(笑)」
久信さんの食通に対する不信感は根深い。
新型コロナウイルスの影響もあり、今後知人間での金銭トラブルが増加していく可能性も考えられる。もし貸すことがあったとしたら、最初から相手にあげるくらいの気持ちを持つようにするべきなのかもしれない。<取材・文/吉田みく>
ルポライター。得意なジャンルは恋愛にまつわる人間関係。好きなことは潜入取材。twitter:
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