仕事

コンビニの派遣店員、セルフレジ導入で「シフトが減って業務量は増えた」

 コンビニ各店でセルフレジの導入が進んでいる。これにより、この業界の慢性的な問題になっていた人手不足もかなり解消されてきているように見える。しかし、僕にとってこれはあまり喜べない状況だった。
小林ていじ

日雇い派遣の仕事などで生活する筆者・小林ていじ(撮影/藤井厚年)

 僕は普段、日雇い派遣の仕事をしているが、ときおり1日だけのコンビニバイトをしていた。その仕事を探すのに使用していたのはコンビニ専門のバイト探しアプリである。以前はこれに1日だけのコンビニバイトの求人情報が多く掲載されており、働きたいときにすぐに働くことができた。が、セルフレジが広く普及するようになってから求人の数が激減していたのである。  大手コンビニチェーン3社の中で唯一セルフレジを導入していないセブンイレブンだけは現在も変わらずに多く求人を出していた。が、僕はセブンイレブンでの勤務経験がないので働くことができなかった。1日だけのコンビニバイトでは即戦力を求められるので、そのコンビニチェーンでの勤務経験がなければ応募することもできないのだ。

セルフレジの導入で店長はかなり楽に

レジ

多くのコンビニでセルフレジが導入されるようになった(写真はイメージです。以下同)

 アプリを通してコンビニバイトをすることは少し難しくなってしまった。が、懇意にしている店長からはシフトの空きがあるときに直接LINEのメッセージが届き、それでたまにだけコンビニで働くことはできていた。  その店にはセルフレジが3台も導入されていた。しかし、それで仕事が楽になったかというと、まったくそんなことはない。セルフレジ導入前はスタッフ4人で回していたところを、導入後は2人に減らされたのでむしろ忙しくなっていた。  仕事には入りにくく、そして忙しくなる。セルフレジの導入はバイトにとってはなにも良いことはなかった。それでもコンビニ店長にとっては人手不足解消の恩恵はやはり非常に大きい。僕が懇意にしている店長も、 「セルフレジが導入されてからしっかり休めるようになった」  と笑顔で話していた。  これまでコンビニ店長は働き過ぎだったのである。バイトが欠勤したり、バックレたりすることも日常茶飯事。そんなときも店長が穴埋めしなくてはならないので勤務時間はさらに伸びていく。
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店長はダンボールの上で寝ていた
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