カブキン　僕個人に関していえば、ナイアシンの効果なのか、高脂質食の影響なのかハッキリはわからないのですが、金森式を始めてからは汗をかくようになりましたね。これまでは風呂に入ってもたいして汗をあまりかかなかったのに、確実に代謝がよくなったのを実感します。また少し前に、金森さんのツイートを読んでいて驚いたのは、「サプリは、ある一定の量を飲まないと効果がない」っていうこと。サプリは少量を飲んでも意味がないんですか？ 金森　はい。仮にサプリが効果を発揮する量が100だとしたら、99飲んでも効果を得ることができません。これは「ドーズレスポンス（栄養の投与量と反応の関）」と呼ばれるものなんですが、100という「至適量（してきりょう）」を超えることではじめて意味が出るんです。 カブキン　これはまさに目からウロコでした。 金森　日本ではサプリも1日の上限量が決められていますが、至適量まで摂らないと効き目がない。なのでよく薬局で売っている「マルチサプリ」で栄養を補っているつもりでも、まったく効果はないし、デンプンで固められているのでかえってカラダにはよくない。 カブキン　そうなんですね。ひとまず「ナウフーズ」のようなアメリカのサプリを揃えましたが、あらためて深い……。金森式を実践する前は、ある程度まで自分が納得するところまで痩せたら、その後は過度に糖質を摂らなければいいのかな、と思っていたんですけど『ガチ速脂ダイエット』を読むと、「高血糖の記憶」がカラダに深く刻まれていると知って、これまたビックリしました。 金森　AGEs（終末糖化産物）ですね。これは糖とタンパク質が結びついたことで起こる糖化によって起こる物質です。ホットケーキを焼くと出てくる茶色い焦げみたいなもので、どんなに体重が減ってもAGEsは長い間、体内にこびりついて残っているんです。 カブキン　鍋についた焦げがなかなか取れない、みたいな感じですね。 金森　たとえ目標体重にまで減量しても、再び糖質を摂ったら再び体内では新しいAGEsができるので、ダイエットをする前よりも体調が悪化することすらあります。 カブキン　こわい……とんでもないものと手を結んでしまったな、と思いました。 金森　たとえば眼底出血は高血糖のままなら起きないんですけど、高血糖から健康になって痩せたからといって、「ラーメンにチャーハン」みたいな食生活に戻してしまうと、細胞が膨張と収縮を繰り返すようになって眼底出血がおきて失明するんです。もちろん基本的にたまに糖質を摂るぐらいでしたらそこまでいかないでしょうが、極論を言えばカラダが悪いなら悪いままでいたほうがマシかもしれませんね。 カブキン　単なる体重を落とすだけでなく、栄養やサプリまでまだまだ勉強することが多い……まだまだわからないことも多いので、まだまだ続けていかないとな、と思っています。 ＝＝＝ 【金森重樹氏】 東京大学法学部卒。25歳のときに1億2000万円の借金を負うも、マーケティングの技術を活用して35歳で完済。その後、行政書士として脱サラし、現在は不動産、ホテル、福祉事業など年商100億円の企業グループのオーナーに。長寿やダイエットに関心を持ち、わずか2か月で90kg→58bkgの減量に成功。その理論の根幹を成す「断糖高脂質食」をまとめた「ガチ速“脂”ダイエット」が早くもベストセラーに 【カブキン氏】 1984年生、慶應義塾大学文学部卒業後、ロックバンドでメジャーデビューを果たし、解散後2015年にYouTuberに転身。先日「100日婚活」の様子を動画に公開し、100日目にグラビアアイドルの浜田翔子と結婚を発表して大ニュースとなった人気YouTuber。婚活チャンネル