こうしてYouTuberとして生きていくことを決めた2人。ちなみに現在はYouTuberとしてどのくらい稼げているのだろうか……？ ちばしん：るかのサラリーマン時代の月収の5倍以上くらいですかね。でも月によって上がり下がりが激しいのも、YouTuberの大変なところです。 　企業に属する会社員とは異なり、固定給をもらえないのがYouTuber。ここ数か月でそのデメリットを実感し、職業として続けていくうえで対策を考えていると話す。 ちばしん：コロナの影響で企業が広告をYouTubeに出す回数が減ってしまって、それまでと同じ再生数を出しても収入が半分になってしまった月もありました。そもそも安定的に再生数を稼ぎ続けることは難しいので、当然、収入にもバラつきが出てくる。それを補うために、今後は僕らのスタイルでやらせていただけるような“案件”もバランスよくできればと思っています。 　地元・宮城県で活躍しているYouTuberとして、企業のタイアップ案件も増えてきたそうで、最近は楽天イーグルスオンラインショップのモデルも務めた。基本的に案件の動画は1回のみ報酬が発生するスタイルだが、ほーみーずの「あるあるネタ」と相性がいいアプリの宣伝の仕事も増えているという。 ちばしん：とはいえ、案件はやりすぎても「こいつらお金目当てだな」と思われてしまうので。シンプルに“視聴者のことを考えた動画”もつくり続けていきたいです。 　最近では、ラーメンを食べていると出口で小学生がサインペンとノートを持って出待ちしているほど人気のほーみーず。小中学生もYouTubeを見ることが増えた。 ちばしん：動画を見てくれている小さい子たちにこういう働き方があるんだよって夢を見せてあげたい気持ちもあります。今年中に50万人のチャンネル登録者数を目指していますが、その目標に向かっていくのは僕らだけではなくて、視聴者の皆さんと一緒に、という気持ちです。口コミで広がってチャンネルの規模が大きくなったら嬉しいですね。 YouTubeの視聴者は目が厳しいので、つまらないと思ったら見てくれませんし、チャンネル登録を解除されてしまうこともあります。なので、常に笑顔になってもらえる動画を目指して動画制作の質を落とさずに発信を頑張りたいと思います！ 　会社員として就職することだけが仕事ではない今、自分の力を信じて突き進む若者の新しい生き方を温かく見守りたい。＜取材・文／松本果歩＞
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X（旧Twitter）：@KA_HO_MA