更新日:2020年10月06日 23:00
恋愛・結婚

不倫相手に惚れて妻子と離婚…したとたん、彼女は他の男に全振り

彼女の“真剣な本音”を信じたのが間違い?

不倫

自業自得とは言え、彼は人生が破綻した…

 こういった不倫で人生破綻するケースはほかにもあるのだろうか?  LINE公式チャット相談サービス「トークCARE」にて恋愛カウンセラーとして1位の実績があり、これまで1000件以上の不倫恋愛の相談を受けてきた恋愛コラムニスト・堺屋大地氏に解説していただこう。 「大前提として言っておきたいのは、この彼は完全に自業自得で同情の余地はないということ。ただ、このように不倫愛で人生を破綻させてしまうケースはよくありますので、彼の二の舞にならないように教訓にすべきことはありますね。この彼は“サキさんの真剣な本音を信じてしまったこと”が、人生を破綻させた大きな要因だったと思います」(堺屋氏、以下同)  “サキさんの嘘を信じてしまったこと”や、“サキさんの軽い気持ちを信じてしまったこと”がいけなかったということであればわかるが、“サキさんの真剣な本音を信じてしまったこと”がなぜいけなかったのだろう。 「彼はサキさんが自分との結婚を真剣に考えてくれていて、それが本心であると確信できたから、サキさんの気持ちはこの先もずっと変わらないだろうと思い込んだわけですよね。ですが、それが大きな間違いだったんです。  人間、そのときの本心がずっと続く保証なんて、実は全くありません。サキさんが『うん、結婚しよ。これから先、何十年もずっと一緒だよ』と言ったからといって、それは“その時点の本心”にすぎません。確かにそのときのサキさんは、彼と結婚して生涯を共にしようと本気で思っていたんでしょうね。ですが、そのときのサキさんがいかに本気で強くそう思っていても、その気持ちが変わらない保証にはならないわけです」  本音がコロコロ変わるサキさんのようなタイプには気をつけろという教訓……というわけではないと、堺屋氏は続ける。 「僕はサキさんのようなタイプの方を非難するつもりは毛頭ありませんし、サキさんのように本音が心変わりする人が珍しいとも不誠実だとも思わないです。本音が変わる人は世の中にたくさんいます。  もちろん初志貫徹で同じ気持ちを持ち続けられる人もいますが、心変わりする人だって同じぐらいいるし、それは別に悪いことではない。心変わりするというのは、状況に応じて柔軟に気持ちを切り替えられるということでもありますしね」

自分なりの正義を貫いているので罪悪感はない

 では最後に、今回のエピソードから得るべき教訓を教えていただこう。 「恋人がどういうタイプかを見抜くまでは“その時点の本心”を妄信しすぎないこと、でしょうね。真剣に語ってくれている本心ならこの先もずっと変わることはない……というのは幻想です。恋人が真剣に語ってくれた本心を信じてあげることが、必ずしも正しい選択ではないんですよ。  人の本音は簡単に裏返ることがあるし、それは別に珍しいことでも悪いことでもないからね。余談ですが、おそらくサキさんは、今回のようなケースでもそれほど罪悪感を抱いてないでしょう。  サキさんのようなタイプは自分の気持ちに素直に従っていて、常に自分の本心を指針に行動しているだけなので、考え方が180°真逆になっていたとしても、それは自分なりの“正義”を貫いていることになる。今回のケースは特に既婚であることを隠していた彼が全面的に悪いですから、サキさんはサバサバしたものだと思いますよ」  いくら目の前の恋人が本音で語ってくれていても、その言葉をそのまま信じるのではなく、その恋人の本質を正しく理解できているかどうかが重要ということか。これは不倫に限らず、恋や愛で人生破綻させないための教訓とも言えそうだ。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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